◆委員(井上ノエミ君)
先日、豊島区役所に行きましたが、豊島区では住民票などの発行の窓口も民間会社に委託していました。国が定めた公共サービス改革法では、ほとんどの窓口業務が民間委託できるようになっています。住民異動や戸籍の届出、また国民健康保険に関する窓口業務なども民間でできるわけです。今回の墨田区の行財政改革実施計画の基本理念には、民間感覚という言葉が入っています。墨田区も民間でできるものは民間に任せるという方針をとるべきだと思いますが、どのように考えていますか、お伺いします。
◎企画・行政改革担当課長(大竹恵介君)
資料3の行財政改革実施計画では、特に民間でできることは民間でとは書いてありませんが、今、井上委員からありました「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律」の第1条の趣旨のところで、「国の行政機関等又は地方公共団体が自ら実施する公共サービスに関し、その実施を民間が担うことができるものは民間にゆだねる観点」の趣旨を我々も捉えまして、民間でできることは民間に任せるという計画をつくろうと思っております。資料3の裏面Ⅰの「2 区民目線・民間感覚の行政運営」の民間活力の活用というところで主な取組事例が載っていますが、この中で今お話のありました公共サービス改革法の趣旨にのっとりまして、民間でできるものは民間に委託ということは進めていきたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、墨田区の公共施設等総合管理計画についてお伺いします。
公共施設に関して最も大事なことは、要らない施設は今後つくらないことだと思います。幾らマネジメント計画をつくっても、新しい建物がどんどんできては、お金は節約できません。今週の墨田区基本計画調査特別委員会でも言いましたが、陸上競技場のセミナーハウスは本当に必要な施設でしょうか。私は、必要ないと思います。そんなお金があるなら、高齢者の介護予防のためのスポーツに使っていただきたいと思います。もちろん税金を使わないなら賛成です。ご答弁をお願いします。
◎企画経営室参事(岩瀬均君)
セミナーハウスにつきましては、かつて堤小学校にセミナーハウスが設置されておりまして、その後、現基本計画の後期の事業で鐘淵中学校跡地に陸上競技場とセットで整備するということで後期の計画からご提案をさせていただき、新基本計画の中でも同様のご提案をさせていただいているところです。
セミナーハウスにつきましてはスポーツ団体、子どもたちのスポーツ団体、大人のスポーツ団体もありますけれども、また社会教育団体の例えば合宿だとか研修を行う施設と考えております。これまでもいろいろ議論されておりますけれども、陸上競技場の稼働率を向上させるためには表裏一体というか、必要な施設だと私どもは考えているところです。今回、この施設の管理につきまして、オープン後は指定管理者制度を導入する予定になっています。民間による稼働率の向上、それからサービスの向上を考えておりまして、今、井上委員のご提案ですけれども、例えばここにはスポーツジムなどもできますので高齢者の介護予防のためのスポーツにも使えるような計画を立てられるのではないかと考えています。