10月26日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 

 私は、みんなの党の井上ノエミです。初めて決算特別委員会で質問しますが、皆様よろしくお願いいたします。是非分かりやすい答弁をお願いします。
 まず、墨田区の財政について質問します。
 区民の皆さんの一番大きな関心は、墨田区はどのくらい借金があるのかということです。つまり借金の問題です。借金というと区債の残高になるようですが、本当はそれ以外にもいろいろ借金があるようです。隠れ借金ですね、それも含めて墨田区が借りているお金は今幾らなのかお伺いします。
◎財政担当課長(中山誠君) 
 まず、区債残高でございます。平成23年度末の区債残高は執行実績報告書の199ページにございますとおり312億円余でございます。
 また、隠れ借金という言葉をいただきましたけれども、隠れ借金ということについてはないものと認識してございます。その上でですが、予算の一つとして債務負担行為というものがございます。既に議決をいただきました債務負担行為に基づく24年度以降の支出予定額については23年度末時点におきまして、およそ200億円ございます。23年度に新たに設定しました債務負担行為につきましては、23年度の当初予算の最初のほうの債務負担行為というページに記載してあるとおりでございまして、22年度以前に設定したものについては予算書の後ろのほうに債務負担行為(継続分)というページがございまして、ここに示しているとおりでございます。これがおおよそ200億円あるということでございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、墨田区の借金は23区の中では何番目に大きいのか、お伺いします。また、区民1人当たりの金額もお伺いします。
◎財政担当課長(中山誠君) 
 23区と比較するためには、数値としては22年度末の残高になります。
 また、区全体のものから区立の特別養護老人ホームの整備に関わるものを除きました普通会計ベースになりますけれども、22年度末におけます普通会計ベースの墨田区の地方債残高、これは263億円でございます。23区の中で多いほうから数えますと11番目になります。
 また、区民1人当たりでは10万9,000円となりまして、多いほうから6番目というふうになってございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、この借金はどこから借りているのでしょうか。金利は幾らでしょうか、お伺いします。
 また、民間の銀行からは変動金利で借りているのでしょうか、お伺いします。
◎財政担当課長(中山誠君) 
 まず、どこから借りているかという点でございます。政府資金をはじめ、地方公共団体金融機構、民間の銀行、それから東京都などから借りております。具体的な金額の内訳につきましては、執行実績報告書の199ページの表に示してあるとおりでございます。
 次に、金利でございますが、1.5%未満のものが6割弱を占めております。それも含めまして2.0%未満のものがおよそ4分の3を占めております。なお、7%を超えるものは現在はございません。
 また、民間銀行からのもので変動金利のものはありません。
◆委員(井上ノエミ君) 
 平成23年度の予算の執行実績報告書の2ページに、特別区債として約52億円の借金をしています。23年度の公債費は約36億円です。返しているお金より多くの借金をしているわけです。借金を返しながらも借金を増やしているのです。これは少し心配な状態です。このままではどんどん借金が増えてしまうのではないでしょうか。墨田区の借金はいつ返済が終わるのか、お伺いします。
◎財政担当課長(中山誠君) 
 平成23年度におきましては、学校の改築、あるいは統合新中学校の建築、あるいは駐輪場の建設などさまざまな社会資本整備を行いました関係で、今ご指摘のとおり新たに借り受けた起債のほうが返還した元金の額よりも多いというものになってございます。ただ、私どもといたしましては、昨年墨田区基本計画を改定したところでございますけれども、ここに財政推計をしてございます。さまざまな基本計画事業を進めていくに当たりまして、当然のことながら公債費比率、これについては抑制を考慮しながら施設の整備など適債事業、起債を充てるのに適切な事業については、後年度にわたる区民の負担の公平性、それから財源確保の観点、この両点から特別区債を活用することといたしております。したがいまして、公債費抑制、公債費比率の抑制に当然考慮しながら起債を活用していくということでございます。
 なお、当然のことながら起債残高ができるだけ早期に少なくなるように努めてまいりたいというふうに考えております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 年収が1,000万円あるから500万円の借金は問題ないと思う人もいるかもしれません。しかし、国債が暴落して長期金利が上がる可能性もあると思います。また、いつまでも低金利が続くことはないと思います。金利の上がるリスクについてはどのように対処するのか、お伺いします。
◎財政担当課長(中山誠君) 
 長期かつ低利の政府資金、それから地方公共団体金融機構資金、これらの借受けに当たって条件がございますけれども、できるだけ条件に合致させて、そういった資金を活用するということで金利上昇リスクに対処しております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、17ページの職員研修費についてお伺いします。
 今、墨田区として国際観光都市を目指していますから、是非多くの職員の方に外国語を勉強していただきたいと思います。そこで、外国語の勉強についての助成の実績があるのかお伺いします。
 また、手話を習っている方もいますか、助成の実績についてお伺いします。
◎職員課長(浜田将彰君) 
 23年度は語学の向上を目的としました通信教育の受講修了者3人に対しまして、経費の2分の1に当たります2万7,300円を助成いたしました。その内容はTOEICのテストトレーニング、TOEICテスト実践トレーニング、ハングル入門の3講座でございます。
 また、手話につきましては、23年度に講習会を受講いたしました1人に対し5,000円を助成いたしております。
 なお、語学、手話に係る職員登録制度を設けております。今年度は英語が7人、中国語が6人、ベトナム語が1人、手話7人の21人が登録をし、各職場で外国人の通訳や手話への対応が生じた場合に、窓口対応を行っております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 外国語は英語のTOEICや中国語の検定試験などを受けて、自分の能力を評価していくのがよいと思います。
 また、手話については墨田区手話通訳者登録試験や全国手話検定試験があります。このような検定の費用も特別研修費から払えば、職員の方にも励みになると思いますが、これは可能でしょうか、お伺いします。また、今の制度で難しければ、是非検討していただきたいと思います。
◎職員課長(浜田将彰君) 
 国際観光都市として、今後多くの外国人が本区を訪れることが想定をされますことから、職員が外国語や手話について一定の資格を有することは有効な手段であると考えております。そうしたことから職員のスキルアップのための経費につきましては、先ほど申し上げましたように通信教育や派遣研修を通じて一定の助成を行っているところです。しかしながら、そうした資格の検定料に助成をすることは、その能力を確認できるという点では有効なものと考えておりますけれども、あくまでもっぱら個人に帰属する資格でありまして、職務遂行上法的に資格取得が義務付けられているものではございません。そうしたことから、現段階において公費で負担をすることは適当ではないものと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、33ページの消防団運営費についてお伺いします。
 墨田区の消防団の活動は大変すばらしいものです。また、消防団員は小学生、中学生が参加できる消防少年団があります。子どもたちの防災教育の観点からも大変すばらしい活動だと思います。是非なるべく多くの子どもたちに参加してもらいたいと思います。消防団には1,400万円の補助金が出ていますが、このうち少年団のためには幾ら使われているか、お伺いします。
◎防災課長(須藤浩司君) 
 消防少年団につきましては本所と向島二つございまして、それぞれに対して10万円ずつの補助としてございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 それは大変少ないですね。是非子どもたちのために金額を増やしてください。そして消防少年団の活動を充実させていただきたいと思います。
 これで、私の質問を終わります。