10月27日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 

 まず、実績報告書の49ページの区民施設費について、お伺いします。
 向島言問会館の指定管理者は、墨田まちづくり公社です。墨田まちづくり公社は、50ページにある19カ所の地域集会所の指定管理者でもあります。墨田まちづくり公社については、そのホームページで法人情報が大変詳しく公開されています。事業報告書、決算報告書、役員のリストなどの必要な情報は全てあり、役員の給与についても、情報公開されています。
 すみだの指定管理者になる団体は、このように法人情報を全て公開するべきと思います。
 また、まちづくり公社は、地区会館と地域集会所の管理運営をしていますから、住民の意見を取り入れて、施設の運営をすることが大事です。
 そこで、伺いますが、それぞれの施設で運営協議会が設置されていますか、設置されているなら、住民の代表が参加しているかどうか、お伺いします。
 地域集会所ですから、地域の住民と密接な連携をして運営していただきたいと思いますが、現状はどうなっているのでしょうか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 指定管理施設のうち、地域集会所につきましては、施設ごとに管理運営協議会が設置されております。この管理運営協議会は、町会長や町会の役員といった、地域住民を代表する方にメンバーとなっていただいております。施設の予約受付、あるいは鍵の貸出しといった、施設運営にも積極的に携わっていただいております。
 これらの施設は、区と指定管理者である墨田まちづくり公社と地域住民の方が、密接な連携をもって運営されております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、実績報告書の50ページにあるコミュニティ会館管理運営費について、お伺いします。
 まず、東駒形コミュニティ会館ですが、この指定管理者は、東駒形TRC賀川記念館グループです。この指定管理者は、三つの法人の共同体で、主体法人が株式会社図書館流通センター、そのほかの二つは、財団法人本所賀川記念館とTRCファシリティーズ株式会社です。東駒形コミュニティ会館のホームページには、東駒形TRC賀川記念館グループが指定管理者であることは明記されています。しかし、一体東駒形TRC賀川記念館グループとは何なのか、ホームページだけではよく分かりません。
 是非、税金が1億円以上使われていますので、運営している三つの法人の名前がホームページ上で公開されるべきだと思います。現状は、十分な情報公開は行われていないと思いますがどう考えますか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 現在、東駒形コミュニティ会館は、ご指摘の3社による共同企業体のうち、1社を代表企業として契約を結んで、指定管理施設として運営しているところでございます。この企業体を構成する各企業に関する情報の提供につきましては、指定管理者制度の導入当初より、一定期間におきまして、施設で配布している事業のお知らせ紙面において、どの事業をどの企業が請け負っているか等の周知を図ったところでございます。
 ご指摘を踏まえ、今後は、これらの法人情報を、ホームページ上にリンクを貼るなどして、周知をしてまいりたいと考えているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 東駒形コミュニティ会館の運営協議会には、住民の代表が入っているのか伺います。
 また、運営協議会の設置要綱には、住民の参加について書いてあるのか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 東駒形コミュニティ会館の運営協議会は、指定管理の協定書及び業務仕様書の中に、地域、区民の参加というものを規定しており、その内容にのっとって、設置しています。
 この運営協議会の構成委員には、近隣町会の代表、近隣学校のPTA代表、地域の民生委員、青少年委員など、地域の方にもご参画をいただいているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、梅若橋コミュニティ会館について、お伺いします。
 実績報告書の50ページには、梅若橋あすのすみだが指定管理者とあります。この梅若橋あすのすみだとは、一体何なのか調べてみると、これは共同企業体で、東駒形コミュニティ会館と同じ株式会社図書館流通センターが主体法人で、株式会社小学館集英社プロダクションとTRCファシリティーズ株式会社の3社で構成されています。
 そこで伺いますが、この梅若橋あすのすみだは、法人として登録されている団体ですか。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 梅若橋あすのすみだにつきましては、先ほどの東駒形コミュニティ会館と同様の共同企業体というところであることから、団体名での法人登録はしておりません。ただ、これらを構成する個々の企業につきましては、法人登録をされているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 共同企業体が、わざわざ地元の団体であるかのように、梅若橋あすのすみだなどという名称を使うことは、少し変ではないでしょうか。企業名を出すと、何か問題があるから、わざわざこのような名称を付けていると考える人もいると思います。私は、将来は、このような名称での入札を受け入れるべきではないと思いますが、ご見解をお伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 共同企業体の名称につきましては、単に企業名を連ねただけでは、地域に対する親しみが感じられづらいということから、地域に根ざすという思いを込めて、この名称を付けたと聞いているところです。
 代表企業を含めて、全て法人格を有しており、共同企業体名についても、指定管理者の提案の一部とも捉えられることから、問題は生じないと考えております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 梅若橋コミュニティ会館の運営協議会について伺います。
 住民の代表が参加しているのか、設置要綱にそのことが明記されているのか伺います。
 また、運営協議会の開催状況について、平成28年度に何回開催されているのか、また、議事録について、公開されているのか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 区内に3館ございますコミュニティ会館は、全て運営協議会が設置されております。地域住民の方にご参画いただいているところです。同協議会は、年間2回程度開催しており、運営協議会の議事録の公開については、その内容の中に、管理運営情報を一部含むため、現在のところ公開しておりません。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、53ページの八広と本所にある二つの地域プラザについて伺います。
 両方の地域プラザの指定管理者は、一般社団法人です。今まで質問した指定管理者は、ほとんどが民間企業で、しかも墨田区外の民間企業です。民間企業は、利益を上げることが目的ですから、それだけ管理運営費も高いと思います。それに対して、地域住民が中心になって団体をつくって、指定管理者となり、施設を運営することは、大変望ましいと思います。将来的には、営利業ではない地元のNPOなどの民間団体が指定管理者になって、地域の住民のための施設を運営することが理想だと思います。
 八広と本所の二つの地域プラザの指定管理者である一般社団法人吾嬬の里、一般社団法人地域プラザBIGSHIPは地元の団体だと理解します。その意味で、地元の団体が運営していることは、大変よいと思います。
 しかし、指定管理者として、墨田区から相当額の税金をもらって、施設を運営している以上、情報公開は徹底して行うべきです。墨田区との協定書にも情報公開に関する規定もあります。残念ながら、インターネットで探しても、二つの団体の法人情報が見つかりません。墨田区まちづくり公社が、決算報告書や役員リストなどの情報をインターネットで公開しているように、墨田区の全ての指定管理者は、是非積極的に情報公開を行うようにしていただきたいと思います。
 また、八広と本所の地域プラザの運営については、地域住民の声を反映するためのアンケート調査をやっているのでしょうか、また、運営協議会の実態に関しても教えてください。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 八広地域プラザの指定管理者である一般社団法人吾嬬の里と、本所地域プラザの指定管理者である一般社団法人地域プラザBIGSHIPは、当該施設の指定管理者となるべく設立された法人です。地域プラザ構想の当初から関わっていただいた地域住民の方を中心に設立させた法人ですから、地域の持つ人材、あるいは情報、地域特性を生かした運営が行われております。このため、管理運営協議会は別に設置しておりません。
 また、各事業を実施した際に、利用者アンケートを行い、ご利用いただいた方への意見を運営に反映させているほか、区としても、年1回、モニタリングを兼ねた利用者へのアンケート調査を実施し、利用者サービスの向上を図っているところです。
 ホームページ上での情報公開については、地域プラザが、協治・ガバナンスによるまちづくりを進める上で、地域活動の拠点と位置付ける重要な施設であり、地域住民と区の協働による管理運営を進めていくためにも、法人の設立理念等を知っていただくことは、意義のあることだと思っております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 横川コミュニティ会館について、お伺いします。
 まず、指定管理者は共同企業体です。ホームページには、共同企業体の名前はありませんので、是非、入れていただきたいと思います。
 運営協議会について伺いますが、開催されているのか、また、住民の代表が参加しているのか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 横川コミュニティ会館の指定管理者でございます共同企業体のホームページへの記載につきましては、指定管理者と協議の上、記載してまいります。
 運営協議会につきましては、先ほどご答弁させていただいたとおり、設置されておりますので、地域の方々にご参画をいただているところでございます。
◆委員(井上ノエミ君) 
 みどりコミュニティセンターの指定管理者について、お伺いします。
 現在の指定管理者は、相鉄企業株式会社です。これは、みどりコミュニティセンターのホームページにもはっきりと明記されています。法人情報を公開するために、相鉄企業株式会社のホームページにリンクされていれば、情報公開は十分です。是非、他の指定管理者も、見倣っていただきたいと思います。
 前の指定管理者は、アズビル株式会社でしたが、このときは、運営協議会は設置されていたのか、また、住民参加の状況はどうだったのか、お伺いします。
 また、現在の指定管理者である相鉄企業株式会社は、運営協議会を設置したのか、また、住民は参加しているのか、お伺いします。
◎地域活動推進課長(郡司剛英君) 
 みどりコミュニティセンターの運営協議会についても、指定管理の協定書、及び業務仕様書の中に、地域、区民の参加を規定しています。その内容にのっとって設置しております。そのため、指定管理者が変更になっても、運営協議会は設置されており、構成委員には、近隣町会の代表、施設利用者の代表を中心とした地域の方々にもご参画をいただいております。
○委員長(しもむら緑君) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。