10月29日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ) 
 まず、48ページの区民活動推進費の防犯パトロールカー運用経費についてお伺いします。
 今回の台風19号のときにも、この防犯カーが走っているのを見ました。年間2,170万円も使ってパトロールカーを区内に走らせているのですから、今回のような台風などの災害のときには災害対策用の車として利用すべきと思います。
 特に今回、避難勧告を出しても聞こえなかったという苦情も多かったです。スピーカーを付けて災害時に利用すれば、大変役に立つと思います。
 そこでお伺いしますが、この防犯パトロールカーは、災害時には利用するような契約になっているのでしょうか、それとも災害時の利用は想定しないのでしょうか、お伺いします。

◎安全支援課長(大八木努) 
 防犯パトロールカーに関するお尋ねです。
 現在の防犯パトロールカーの契約は、あくまでも警備委託で、事件、事故あるいは犯罪行為等を確認した場合の抑止等に当たり、対応が困難な場合はすぐに110番、119番通報を行うことが業務内容となっておりますので、現在のところ災害時の利用は想定しておりません。
 しかしながら、委員ご指摘のとおり、災害時にも利用することができれば、区民の方々に貢献できることもあるかと思いますので、運用方法について検討してみたいと思います。
 ただし、ご承知のとおりの小さい軽自動車ですので、先日の台風19号のような台風の場合、防犯パトロールカー自体が横転してしまうということで、二次災害を招いてしまう可能性もございますので、このあたりのリスクも考慮に入れながら検討させていただと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 是非お願いします。
 次に、49ページからの区民施設費に関連してお伺いします。
 最近、区民の方から、指定管理者などによって運営されている施設の受付の職員の態度が良くないと苦情を聞きました。区の職員であれば公務員ですから、しっかりした研修を受けて、全体の奉仕者としての役割を理解していると思います。
 ところが、指定管理者が雇用しているスタッフは公務員ではありません。アルバイトで雇われて仕事をしている場合も多いと思います。また、研修などを受けていない人もいると思います。
 しかし、施設を利用する区民にとっては、指定管理者のスタッフであろうと区の職員であり、しっかりとした対応を期待します。あいさつすることもできない人が受付をやっている場合もあるようです。
 今後も指定管理者は増えていきます。指定管理者のスタッフの質をどのように担保していくかは、大変大きな問題だと思います。まして、今は人手不足です。安い時給で来る人はなかなかいません。
 そこでお伺いしますが、墨田区として指定管理者のスタッフの採用、指導、研修について、何か具体的な指示をしていますか。指定管理者は、スタッフの研修マニュアルをつくって研修を行うべきと思いますが、そのような対応はされていますか、お伺いします。また、墨田区としても、全く指定管理者に任せるのではなく、ベテランの職員や退職者を活用して、現場をチェックしてスタッフを指導することも必要だと思いますが、いかがでしょうか。ご見解をお伺いします。

◎企画経営室参事(郡司剛英) 
 指定管理業務全般に関わるお話ですので、私から答弁させていただきます。
 指定管理業務につきましては、区が定める要求水準に基づき実施することとしていることから、当該スタッフへの直接的な指導等はできません。ただ、スタッフの質的レベルの確保については、施設の管理運営を行う上で大変重要な要素の一つであると認識しています。
 区では、指定管理者に対して行うヒアリングや立入調査等のモニタリング、指定管理者に実施を義務付けている利用者アンケートの結果を踏まえて、今後ともスタッフの接遇や人材育成に関する研修等の指導を適切に行ってまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 錦糸町の総合体育館には、利用者のご意見箱があって、利用者が気軽に意見、要望を出せるようになっています。また、指定管理者も、その意見に対してきちんと返事を掲示板に貼っています。
 そこでお伺いしますが、墨田区は総合体育館の指定管理者から利用者の意見、要望の内容について報告を受けていますか。また、このご意見箱を置いていない区の施設も多いように思います。指定管理者が区民の声を聞いて施設を運営するのは当たり前ですが、当たり前のことができていない施設が多いと思います。区民サービスを向上するためにも、ご意見箱の設置は指定管理者との契約に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎スポーツ振興課長(堀啓一) 
 ただいまご質問が2点ございました。
 まず、総合体育館です。こちらのご意見箱でいただいたご意見、ご要望、それに対する指定管理者の回答につきましては、私どもとPFI事業者で毎月定例会を行っておりますので、その場で報告は受けているところです。
 その内容としては、やはりスタジオレッスンのプログラムに関する要望が多いと思っておりまして、そのプログラムにつきましては、四半期に一度改変するということで、そのときにいただいたご意見も参考にしている状況です。
 次に、区民サービス向上のための取組についての質問です。
 指定管理者の導入施設におきましては、指定管理者によるセルフモニタリングを義務付けています。このセルフモニタリングにおきましては、施設利用者の満足度や意見、要望といったものを把握して指定業者の品質を高めるためという目的を持ちまして、利用者アンケートといったものを実施することとしています。
 意見等の聴取に当たりましては、ご意見箱の設置のほかにメールなどの方法も考えられますので、協定書などへの記載につきましては、今後検討していきたいと考えています。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、スポーツ施設の料金についてお伺いします。
 墨田区は、「健康寿命UP大作戦!」を実施しています。最近は、活動が少し下火になっているように思います。高齢化が毎年進んでいますから、とても大事な活動です。是非、もっともっと活性化していただきたいと思います。
 その意味でも、区内のスポーツ施設を高齢者にもっと利用してもらうべきと思います。例えば、両国プールは65歳以上の料金が100円です。多くの高齢者が毎日のように来ています。しかし、残念なことに、本所地域プラザ、八広地域プラザ、スポーツプラザ梅若などのスポーツの施設では、高齢者割引はありません。
 私は、料金をただにしても高齢者に運動してもらいたいと思います。そうすれば、計画的に医療費や介護費用の節約になると思います。現在の240円を100円にすれば、もっと多くの高齢者が来ると思います。
 昼間は比較的すいていますから、民間のスポーツジムのように昼間だけ高齢者割引にするなど是非検討していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎スポーツ振興課長(堀啓一) 
 スポーツプラザ梅若を含むスポーツ施設のトレーニングルームにつきましては、240円ということで、総合体育館を除いて高齢者割引は行っていない現状にございます。
 委員からもお話がありましたとおり、240円という安価の設定をしていますので、現状におきまして高齢者の方も含めまして多くの方にご利用いただいているという現状がございますので、現段階において料金の引下げについては考えていません。
 ただ、高齢者の健康増進につきましては、スポーツの分野だけでなく、福祉サービスの観点でも考えていく必要がございますので、今後必要に応じて総合的に検討してまいりたいと考えています。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、50ページの地域集会所についてお伺いします。
 集会所の利用率が一部で大変低いようですが、どの集会所の利用率が一番低いでしょうか。

◎地域力支援部参事(前田恵子) 
 地域集会所の中で一番利用率が低いところは、東墨田うめぞの集会所です。

◆委員(井上ノエミ) 
 集会所は、子どもの居場所づくりや高齢者のお茶を飲む場所などに大変役に立つと思います。また、デザイナーやベンチャー企業のスペースとしても利用できると思います。
 廃止するのは簡単ですが、全庁的に議論して、もっと利用を考えていただきたいと思います。ご見解を伺います。

◎地域力支援部参事(前田恵子) 
 地域集会所につきましては、地域集会所設置条例におきまして地域住民の健康で文化的なコミュニティの形成及び発展を図るための施設と規定しております。子育てや高齢者の方、地域の皆さんのさまざまなコミュニティ活動のためにご利用いただければと考えています。

○委員長(坂井ユカコ) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。