11月5日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ) 
 執行実績報告書142ページの商工振興費の商店インバウンド対策事業費についてお伺いします。
 最近は区内に多くの外国人が滞在しています。市街地の周辺だけではなく、八広や向島、立花にも民泊している外国人が増えています。
 町会によっては、民泊している外国人がうるさいとか、ごみを捨てるなど、あまりよい印象を持っていないところもあるようです。多くの問題は、きちんとしたコミュニケーションがとれていないことから起こります。
 日本の社会はルールがとてもしっかりしていて、それをみんなが守ります。外国では、ごみを日本のように細かく分別して、特定の日に捨てるようなルールはほとんどありません。しかし、日本では、外国人も日本のルールにしたがう必要がありますから、それをはっきり伝えて理解してもらうことが大事です。
 また、外国からの観光客は休暇で来ていますから、夜も遊びたい人が多いです。早くホテルに帰っても、テレビを見ても分かりませんから、やることがない。朝から仕事があるわけではないですから、部屋で酒でも飲んで騒ぐことになります。日本人が旅館の宴会で騒ぐのと同じだと思います。
 新宿のゴールデン街に行くと、12時過ぎでも外国人観光客がたくさんいます。また、浅草のホッピー通りも観光客に人気があります。
 外国人観光客は、日本ではナイトライフがないと言っています。しかし、墨田区には夜遅くまで営業している酒場があります。これは墨田区の一つの文化だと思います。この酒場文化を墨田区に滞在する外国人に広めてはどうかと思います。もちろん酒場のオーナーたちにも理解して、多少は英語を習ってもらう必要があります。Oishii Sumidaのホームページでも、酒場文化と酒場をもっと紹介してもらいたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎産業振興課長(中山賢治) 
 Oishii Sumida英語版のホームページのサイトでございますけれども、こちらのお尋ねでございます。
 こちらのOishii Sumidaは、平成28年度から区内の英語メニューを備えているお店、あるいは英語の商品説明、ポップなどを用意している物販店さん、そうしたお店を紹介する英語専用のサイトとして今運営をしているところでございます。
 当初100店舗ほどでスタートをしておりますけれども、毎年10店から20店舗ほど発掘をして、新規店舗も掲載をしてご紹介をさせていただいておりますけれども、中には廃業してしまうお店などもございまして、なかなか増加に苦戦をしているところでございますが、今後もそうしたお店を是非、外国人のお客様獲得に向けてご紹介に努めてまいりたいと思います。
 特に錦糸町かいわいでは、夜、それこそ遅くまで営業しているお店もございますので、そうしたところに着目をして、錦糸町かいわいの英語版ナイトマップを作成して配布をしているところでございます。そちらのマップをご覧になって、そのかいわいの飲食店で安全に楽しんでお食事などをしていただけるように、今後も商店街さんとも連携をして、観光客、外国人のお客様獲得に努めてまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 Oishii Sumidaは英語のホームページです。このホームページのアクセス状況は、過去1年間でどのくらいありますか。
 また、フェイスブックもありますが、日本語の配信が多いです。もっと外国語で書いて、インバウンドの役に立ってもらうようにしてもらいたいと思いますが、ご見解をお伺いします。また、フェイスブックインサイトでアクセスやシェアの数が分かりますが、このフェイスブックはどの程度に広がっているのか教えてください。

◎産業振興課長(中山賢治) 
 Oishii Sumidaホームページのアクセス状況でございますけれども、年々微増でございますけれども、増加傾向にございまして、昨年度では月平均5,000件、年間で約6万件のアクセス、訪問者があったところでございます。
 なお、フェイスブックにつきましても、新規発掘した掲載した個店、お店の情報発信をするとともに、英語版のOishii Sumidaのサイトへの誘導を情報発信しているところでございます。
 ただ、フェイスブックにおけるシェアの数につきましては、現在のところ詳細を把握しておりませんので、どの程度その情報が広がっているかについては、現時点では不明なところでございます。
 今後フェイスブックでの情報発信に対するアクセス、シェア数なんかも把握に努めてまいりたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

◆委員(井上ノエミ) 
 私の地元でも、大変外国人が増えてきました。お店の中には外国人用のメニューがないお店もあり、せっかくのビジネスチャンスを逃しているお店もたくさんあると思います。また、メニューだけではなく、簡単な英語の接客を教えてあげればもっと役立つと思います。
 現在はOishii Sumidaのホームページには130店ぐらいが載っていますが、もっと拡大していただきたいです。英語メニューをつくり、フェイスブックで紹介していただければいいと思いますが、今後どのような計画でいますか。お伺います。

◎産業振興課長(中山賢治) 
 なかなか区内の飲食店さん、物販店さん、外国のお客様の接客が非常に苦戦をしているというお声を多く聞いているところでございまして、この商店インバウンド対策事業の中で、そうした商店の方に、外国人観光客の接客に慣れていただこうということで、接客講座を実施しているところでございます。
 講師には委託をしている事業者さんのほうからネイティブスピーカーの講師をお招きして、簡単な英語で、基本的には日本語でお客様に通じるような接客のコツを現在、講義形式で講習会等を実施しているところでございまして、非常に参考になるということで、ご好評をいただいているところでございます。
 また、そうしたお客様に向けては、接客と併せて分かりやすい店舗の表示ということで、今年度オリンピック・パラリンピックの競技種目を表すピクトグラムというようなものにヒントを得て、そうした個店の案内についてのピクトグラムの作成ということで工夫をして、更に外国人のお客様のご利用しやすいような商店の取組を現在進めているところでございまして、年度中にはそうしたピクトグラムを店頭に掲示できるように進めてまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、143ページの地域ブランドの戦略についてお伺いします。
 ここ数年、若いアーティストたちが京島で古い長屋をリノベーションして、カフェやお店をつくっています。そして、そのあたりを墨東長屋と名付けています。
 京都では、町屋を再生して、町屋文化を残そうとしています。東京でも多くの長屋が残っているのは、墨田区だけだと聞いています。100年前の住宅が残っていて、東京で一番古いまち並みだそうです。私は、これこそ墨田区のブランドになると思います。インバウンド対策としても、大変おもしろい地域になると思います。日本では古いものをあまり大切にしないですが、墨田区では長屋を観光資源としてブランドにしていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎産業振興課長(中山賢治) 
 すみだ地域ブランド戦略事業につきましては、これまでのすみだのすぐれたものづくりの技術、あるいはそうした商品をものづくりのイメージアップを図るという観点で事業を推進してまいっているところでございます。そうしたことですみだの地域、そうしたブランドのイメージをアップしようという取組でございまして、特にすみだモダンということで、ブランド認証商品のPRなども行っておりまして、一定程度国内外に対してPRができているものと考えています。
 そうした観点で、これまでものづくり支援という観点で行っているところでございますので、ご質問にございましたような地域のたたずまい、長屋の観光資源、コンテンツとしての活用といった点につきましては、今後まちづくり、あるいは観光振興、そうした視点での取組が新たに必要かと考えてございますので、そうした所管部署と連携を図りながら、今後の地域ブランド戦略の推進を図っていく上で検討してまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、157ページ、交通安全推進費に関連してお伺いします。
 一部重複しますが、ご答弁よろしくお願いします。
 今年の7月に、大津市で保育園児2名が死亡した交通事故がありました。その後に墨田区でも、保育園周辺の交通安全について点検したと思いますが、その結果について教えてください。
 また、東駒形の育正保育園の保護者から、駐車している車があって、園児が道路を歩く状況で、とても危険だとの指摘がありました。現場を見ていただくようにお願いしましたが、その後何か対策をとったかどうかお伺いします。

◎土木管理課長(浮田康宏) 
 保育園や幼稚園での交通安全上の危険箇所については、保育園等から危険と思われる箇所について、約100カ所について報告をいただいて、それについて都市整備部、子ども・子育て支援部、また教育委員会、そして警察と合同で点検をしてまいりました。その後、ガードレールやカーブミラーなどについて、対策を進めているところでございます。

◎道路公園課長(齋藤雄吉) 
 東駒形の保育園の件でございます。
 当該箇所におきましては、既に交通安全対策、駐車車両対策としまして、保育園の対面側にガードレールを設置し、保育園側には車両の出入り口とか、荷物の搬出入口が連続してあることから、ポストコーンを設置しているところでございます。
 その中で現場を確認させていただきました。結果としまして、保育園側の南でございます。そのカーブ部分につきまして、児童とか歩行者の安全対策、車両の逸脱防止対策を図ると判断いたしまして、現在ガードレールを設置する方向で調整しているところでございます。
 なお、この対応策については園に説明し、了解をいただいているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、高齢者ドライバーの免許返納に関してお伺いします。
 都内でも高齢者ドライバーの交通事故が頻繁に起きています。墨田区でも区民の生命を守るために、高齢者に呼びかけて免許を返納してもらうようにするべきと思います。是非チラシをつくって、老人クラブなどで高齢者の方に渡していただきたいと思いますが、何か具体的に行動していますか。お伺いします。また、免許返納の実績が分かったら教えてください。

◎土木管理課長(浮田康宏) 
 免許返納等につきましては、土木管理課のホームページ等でも周知させていただいていますし、また高齢者福祉課におきましても、老人クラブ等の催しでチラシを配布していると聞いております。
 免許返納の実績でございますけれども、本所警察で767件、向島で292件と聞いております。

○委員長(坂井ユカコ) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。