3月8日 予算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 194ページ、3M運動推進経費についてお伺いします。
 小さな博物館は大変ユニークな場所です。外国人にも、是非訪問してもらいたいと思います。しかし、インターネットでの英語での情報発信はほとんどありません。外国人観光客には、全く宣伝ができていないと思います。195ページの地域ブランドと関係しますが、海外でも販売できる製品もたくさんあると思います。是非、英語での発信を強化していただきたいと思いますが、そのような計画はありますか。

◎産業経済課長(郡司剛英君) 
 すみだ3M運動は、30年続く本区の特色ある施策であり、まさに産業観光の先駆けとなった事業でございます。近年、急増する外国人観光客への対応としまして、来年度はホームページを英語対応する予定でございます。そのほか、パンフレットにつきましても同様の措置をとる予定をしております。しかしながら、小さな博物館側に十分な外国人対応の体制が整っているとは言いがたい状況もございます。今後はそういった体制整備を含めて、しっかり検討したいと考えております。
 一方、地域ブランドにつきましては、事業開始当初から海外展開も見据え、英語版のパンフレットを作成しております。最近では外国の有名なセレクトショップで扱われる事例も出てまいりました。来年度は台湾で行われる「ワールドゼンキャピタル台北2016」への出店も計画しておりますので、より一層海外戦略を充実していきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、196ページ、若者の就職サポート事業についてお伺いします。
 以前の定例会で山本区長に質問しましたが、廃業した力士は就職に困ることが大変多いと聞いています。墨田区としても、是非力士の就職に協力してあげていただきたいと思います。相撲協会も墨田区に支援してもらえば大変心強いと思います。是非、課長には一度相撲協会を訪問して制度の説明をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎生活経済課長(高橋政幸君) 
 若者に対する就労支援につきましては、現在庁舎1階の若者サポートコーナーで個別相談、それから就職支援セミナーを行っているほか、区のものづくり産業を支える人材を発掘して就労へと結び付けていく若者就労支援がございます。
 こうした事業につきまして、広く周知するためのチラシ、パンフレットといったものを作成する予定ですので、相撲協会に対しましても必要なPRをさせていただきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に201ページと202ページの観光推進費についてお伺いします。
 今回の予算では両国観光案内所移転、吾妻橋のリバーサイドカフェの開設やマルシェの開催など、とてもすばらしい計画があります。また、「両国ナビゲイトリジェネレーション」という企画もあります。
 私は、「トリップアドバイザー」という観光客のためのインターネットの英語のサイトにて、両国についての外国人の感想を調べてみました。両国では、何といっても相撲が人気です。英語のサイトでは、「Ryogoku Sumo Town」と表記しているサイトが幾つかあります。私は、このアイデアは大変よいと思います。是非、英語ではただの両国ではなく、「Ryogoku Sumo Town」を使うことを検討していただきたいと思います。
 また、インターネットでの両国についての英語の情報発信も大変弱いと思います。東京都慰霊堂に行って関東大震災と東京大空襲の歴史を知って、とても有意義だったという外国人のコメントもあります。また、赤穂浪士の討ち入りも、とてもおもしろい話です。英語では、「47 Ronin」ですが、浪人という言葉は映画もあって外国人も知っています。是非、相撲のまち両国を世界に売り出すために、両国に関係する多くのストーリーをインターネットで配信していただきたいと思いますが、今回の予算で何か考えていますか。お伺いします。

◎観光課長(金子明君) 
 相撲につきましては、両国を代表する観光資源の一つであると認識しております。両国を分かりやすく「Ryogoku Sumo Town」と表記するのは、非常におもしろいと思います。ただ、全ての冊子やホームページ等でこの表現がその趣旨に合うかどうかということもありますので、その辺は個別に判断しなければなりませんが、例えば、相撲に焦点を当てた特集などの場合は表記の仕方を考えていければと思っております。
 また、両国に関する多くのストーリーをインターネットで配信してはどうかについてです。区にはさまざまな観光資源がありますが、特に両国をクローズアップした特集を行うときには、お話のとおり両国のストーリーも掲載していければと考えております。
 なお今年度の予算にはそのような事業を項目立てて掲載しておりませんが、既に観光協会のホームページに両国の観光資源について、これは日本語のページですが、説明を付けて掲載しておりますので、今後も観光協会と連携しながら情報発信の強化に努めていきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 赤穂浪士の討ち入りについては、義士祭をやっていますが、もっと観光客が集まるおもしろいイベントを考えてはどうでしょうか。例えば、討ち入りの装束を付けた義士を何人か用意すれば、観光客が記念写真を撮ります。両国のまちおこしのNPOや町会関係者から、10人程度はすぐ集まると思います。それほど、お金の掛かるイベントではありません。観光客を集めるには、よいイベントが必要です。是非、よいイベントを考えていただきたいと思いますが、ご見解をお伺いします。

◎観光課長(金子明君) 
 義士祭は同時に開催されます吉良祭や元禄市等々併せまして、町会と地域の団体等が実施しているイベントでございます。観光客のみならず区民も楽しめる意義のあるイベントです。ご提案の内容につきましては、地域の実施主体の方々にお伝えをしたいと考えております。
 なお、義士祭のほかにも両国を盛り上げるイベントは多数ございまして、今月20日には「両国春のまちぶら」が実施されます。これは両国グランドデザインの推進の一つの成果としまして、地域が主体となって行うイベントでございます。今後も実施主体等に呼び掛けを行っていければと思っております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 最近のホームページは映像を使うことが多くなってきています。墨田区観光協会のホームページにも、コンサートの映像があって大変いいと思います。映像があると、効果が倍になります。両国の紹介にも、是非映像を使って、ホームページで発信していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎観光課長(金子明君) 
 動画につきましては、観光プロモーション用に動画を作成し、まち処や区内循環バスの中などで放映しております。今年度は両国花火資料館のリニューアルに合わせまして、花火に関する動画を作成して発信していこうと考えております。区にはさまざまな観光資源がありますので、両国だけとなると何か一つクローズアップして、特集として動画を作成することになるかと考えております。
 なおホームページの情報発信につきましては、先ほど観光協会でコンサートの映像というお話がありましたけれども、もう少し中に行きますとユーチューブチャンネルがありまして、そこで既に動画を発信しております。今後も観光協会と連携をしながら、情報発信の強化に努めていきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 英語の旅行サイト「トリップアドバイザー」では、旧安田庭園も無料ということで、大変評判がいいです。夏は午後6時まで開園するようにしたことも、大変よいと思います。ただ、看板が目立たなくて見つけにくいという指摘があります。確かに、入り口の看板は小さくて、遠くから見えません。遠くから見ても分かるような外国語の看板を、是非つくっていただきたいと思います。
 また、英語では「Kyu Yasuda Garden」と表記されており、日本語と英語が混ざっています。これも、「Former Yasuda Garden」と英語で統一するように、関係者に話していただきたいと思います。ご答弁をお願いします。

◎道路公園課長(天海晴彦君) 
 旧安田庭園の入り口の看板の件について少し小さくて見づらいというご指摘も踏まえまして、もう少し大きな外国語表記の看板を早急に設置させていただきたいと考えております。
 また、今現在、中期整備計画をつくらせていただいておりますので、その中で入り口の看板の改善もさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

◎観光課長(金子明君) 
 区としましては、「Former Yasuda Garden」を使用しているところです。ホームページ等での掲載につきまして、区等が行っているものではそのように表記をしているところです。各制作者の責任で英語表記をしておりますので、統一化することは難しいと考えておりますが、掲載に当たりまして、例えば区へ問い合わせ等があった場合は、「Former Yasuda Garden」を使っていただくよう呼び掛けを行っていきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 207ページの街路樹及び緑地帯維持管理について、お伺いします。
 まず、前回の定例会で、山本区長に、私の地元である外手小学校と二葉小学校の通学路にある交差点の交通安全対策をお願いしました。その後、注意喚起の看板を幾つか立てていただき、ありがとうございました。交通量のかなり多い交差点ですが、看板を設置した後では、確実に運転者は注意して通行しています。
 また、その際に交差点付近の木を切りました。視界をよくするためです。それは、大変残念でした。近隣の住民から街路樹の植えてあった升に関しては、花を植えたりして自分たちで管理したいという希望があります。升の部分には、植木鉢を置いたりしている場所も大変多いです。歩行者の邪魔にならないように、住民で管理する希望があれば、税金の節約にもなります。墨田区として、どのような方針なのか、お伺いします。

◎道路公園課長(天海晴彦君) 
 当該交差点につきましては、当初6本の街路樹を抜くということで、地域の方々と協議させていただきまして、そのうち2本についてはどうしても残してほしいというご希望がございましたので、残させていただいております。残り4本は株物と申しまして、サツキ、ツツジを植えさせていただいております。地域の方々の草花を植えたいというご要望に関しましては、区といたしましては、地域の住民団体と緑化協定がございます。地域住民の方々、自らが行えるように制度化しておりますので、そういったご要望があれば、協力してまいりたいと考えております。

○委員長(加藤拓君) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。