◆委員(井上ノエミ君)
新しいすみだの意見開陳を行います。
まず、平成31年度墨田区一般会計予算、国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算、後期高齢者医療特別会計予算に賛成の立場から意見を申し上げます。
なお、日本共産党の一般会計の組替えを求める動議には反対いたします。
平成31年度の一般会計予算は、昨年度に続き子育て支援を充実するとともに、学童クラブの新設もあり、チルドレンファーストの墨田区へと前進していることは大変評価できます。
今後は、子どもたちの学校教育をよりよくするために、教育分野への重点的な予算配分を要望します。
子育て支援においては、保育園の民営化を進めることは必要です。しかし、民間会社が運営する場合には、保育の質が下がらないようにしっかりと監督することが大事です。また、経験のある保育士を確保することは大変重要な課題です。保育士が十分な給与をもらえるようにしっかり対策をとることを要望します。また、指定管理者が情報公開を適切に行い、透明性の高い経営を行うように、しっかりと監督することを要望します。
学校教育においては、教員のワーク・ライフ・バランスを改善することが重要な課題です。学校指導員やスクールサポートスタッフの配置もまだ十分と言えません。一層の充実が必要です。また、子どもたちの将来にとって英語教育は大変重要です。中学生の海外派遣事業は、子どもたちによい刺激になっていると思います。墨田区から国際的に活躍できる人材を生み出す契機としていただきたい。また、より多くの英語教員を同行させて、学校の英語教育を改善することを要望します。
墨田区では外国人が増えており、今後はもっと増えると思われます。文化の違う外国人と日本人が共生していく墨田区を実現するために、多文化共生事業は大変重要になります。今回の予算では、多文化共生事業費はわずか153万円です。いろいろなアイディアを出して、この事業を充実することを要望します。
安全に暮らせる墨田区をつくるためには、自転車レーンの整備が必要です。多くの区民は、毎日自転車に乗って区内を走っています。安全に自転車に乗れるように、早急に自転車ネットワーク計画を立てて整備を開始すべきです。また、子どもや高齢者の生命を守るために、ヘルメットの着用が必要です。高齢者のヘルメット着用を広げるために補助金制度を要望します。
介護に関しては介護予防活動がもっとも大事です。がん対策も重要ですが、生活習慣病の対策のためのウォーキング大作戦などの介護予防活動に力を入れていただきたい。
インバウンド観光振興のためには、ナイトタイムエコノミー対策が必要です。外国人観光客が墨田区で楽しく夜を過ごして、多くのお金を使ってくれるようなイベントが必要です。そのためには、トリフォニーホールに、多くの外国人観光客が来るようにする必要があります。また、北斎美術館も週末の閉館時間を遅くするなどの対策も必要です。民間の知恵を使って有効な対策を立てることを要望します。また、区内に増えているゲストハウスに滞在している外国人観光客を大事にして、すみだの魅力をSNSで世界に発信してもらうべきです。すみだの魅力を世界の人々に知ってもらいたいと思います。
墨田区の公園整備においては、樹木を大切にするコンセプトが欠けています。緑の少ない墨田区にとって公園の樹木は大変貴重です。木を切らないで樹木と広場が共存できるような公園が必要です。日進公園の整備においては、樹木をなるべく残すことを強く要望します。また、古いトイレは和式で、高齢者や子どもたちは使えません。インバウンド対策としても、洋式に改修することを要望します。
最後に、トリフォニーホールについて申し上げます。トリフォニーホールにはこれまで莫大な税金が使われています。将来もこのままずっと維持していくべきか、真剣に検討するべき時期に来ています。区民の意見を十分考慮して慎重な判断を求めます。
なお、共産党の組替え動議については、福祉、子育てを重視する共産党案には賛成する部分もあります。しかし、北十間川・隅田公園観光回遊路整備事業の削除には同意できませんので、共産党の動議には反対します。
以上、新しいすみだの意見開陳とさせていただきます。