3月11日 予算特別委員会

○委員長(田中邦友) 
 委員会を再開いたします。
 この際、申し上げます。
 東日本大震災の発生から10年が経ちました。ここに改めて震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷をささげることといたします。
 庁内放送が入りますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。
 全員、ご起立願います。
     〔黙祷〕
 ご着席願います。
 それでは、休憩前に引き続き、順次質疑を承ります。
 次に、新しいすみだの質疑を行います。

◆委員(井上ノエミ) 
 まず、施設の維持管理費について、山本区長にお伺いします。
 款別のときに公園と児童遊園の芝生の維持管理費について質問しました。隅田公園の芝生は区民にも大変好評です。年間2,400万円の維持管理費が掛かりますが、これは良い投資だと思います。ただ、最近は児童遊園までに芝生を入れ始めました。それぞれの児童遊園の維持管理費は年間100万円以下ですが、数が多ければ区にも負担になってきます。
 施設は造れば維持管理費が掛かります。トリフォニーホールの改修には20億円から30億円掛かると聞いています。墨田区の財政は大変厳しいですから、これから新しく造る施設に対しては、維持管理費に関して相当厳しく見る必要があると思います。区長として維持管理費の問題について、どのように考えているのかお伺いします。

◎区長(山本亨) 
 大変重要なご指摘だと思います。そして現在は公共施設マネジメント担当というところの中で、まず施設を造る、そしてその後の維持管理、さらに計画的な改修と、大規模改修というところに進んでいくという中で、しっかり費用を計算、精査して、そしてそれで対応していくということをやっていかないと、井上委員のおっしゃるように、厳しい財政状況の中で大変なことになるというのは、私もそう認識しております。
 今後造る施設については、公園の芝生の事例もいただきましたけれども、やはりそういう一つ一つのことを丁寧に、そして今後の修繕というところを頭に入れて、様々な形で施設の運営管理をしていきたいというふうに思っております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、加藤教育長に墨田区の子どもの学力についてお伺いします。
 令和2年度の学習状況調査の経過を見ますと、小学校では学力は大変向上しています。特に4年生は学力がかなり上がってきています。学力向上計画をこの4年間実施してきた成果が着実に上がってきていると思います。学力は積み重ねることによって向上していくものと実感しています。加藤教育長をはじめ教育委員会の皆様、現場の先生方のご尽力に感謝いたします。
 中学生を見ると、1年生、2年生とも平均点は上がってきています。少し心配なのは2年生で、DとEのグループに属する生徒が数学で40%、社会で50%、理科で46%いることです。DとEのグループは学力的に授業についていけない生徒でしょうか。もうそうであれば、クラスの半数近くが授業についていけないことになります。小学校の基礎がないことが影響していると思います。しかし、中学生になると補習をやるのもなかなか難しいと思います。加藤教育長は、この状況についてどのように考えているのかお伺いします。

◎教育長(加藤裕之) 
 D・E層に属する生徒についてですが、その半数以上の生徒は平均であるC層に近いということです。あともう少しで平均にいく生徒がいます。今委員ご指摘のように、学力的に授業についていけない生徒ではないと考えております。それ以外の学力の低位層の生徒に対しては、個別の学習レベルに応じた補習の実施が必要であると認識しております。中学生になると学習内容が具体から抽象的になり難しくなり、生徒間の学力差が結構広がってくるような状況もあります。また、学校では教えることの理解が中心となって、問題演習をやって、自分がどうできているかという確認が少ないことも影響していると思います。
 今後、授業の中で振り返りシートなどを活用し、問題を解く機会を設けていくほかに、D・E層に対する個別的指導や学習の振り返り期間を設けて、理解の定着を図り、またGIGAスクール構想でタブレット端末での学習支援ソフトができましたので、そういったものを活用することを考えております。こうしたことにより、全体的に子どもの学力を上げていこうと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 また加藤教育長に伺います。今回、教育委員会にお願いして、委員会資料として区内全ての中学の標準服と鞄、体育服、上履きの販売価格を調べていただきました。資料35です。款別のときにも質問しましたので、加藤教育長もご覧になったと思います。これを見ますと、中学校に入学のときに高い学校で6万5,000円、安い学校でも5万5,000円掛かります。現在の経済状況で入学に5万円、6万円出さなくてはならないのは家庭にとって本当に大変だと思います。
 値段が高い原因に、それぞれの学校がばらばらに注文していることがあると思います。例えば上履きを全ての中学校がまとめて注文すれば、今の値段からかなり安くなると思います。校長会で業者と交渉すればいいと思います。墨田区としても、区民のために家庭負担を少しでも減らすような対策を取っていただきたいと思いますが、加藤教育長のご見解を伺います。

◎教育長(加藤裕之) 
 従来、中学校へ入学する際の経費につきましては、保護者の負担軽減を図るように各校に指導してきたところですが、中学校入学時に保護者が購入する物品のうち、標準服や体操着、これは各学校が特色を出しながら、また長年培ってきた伝統などを踏まえて、仕様やデザインを決めています。保護者や地域にも受け入れられるため、標準服を統一的に定めることは難しいと考えております。その他の必要物品については、全校分をまとめて比較的安価で購入することがご提案のとおり考えられますが、同時に多くの区内小中企業、小規模業者などの受注機会の確保等も図ってまいりたいと考えております。そこで、物品調達の際には複数社から見積りを取ることを徹底し、より安価の物品を選定するように伝えていきます。
 なお、経済的理由によって就学困難と認められる児童・生徒の保護者に対しては、就学援助制度において入学準備金を入学前に、中学校においては5万7,400円支給しているほか、就学援助制度以外にも社会科見学等各種行事の交通費をはじめ、卒業アルバム購入費の一部補助や修学旅行の保険料の補助を行い、今後とも保護者の負担軽減を図ってまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、中学校では4月から新しい学習指導要領が導入されます。今までと一番大きな違いがあるのが英語教育だと思います。英語で授業を行うという方針ですが、実際にはなかなか難しいと思います。ただ、幸いタブレットが導入されています。ユーチューブにはネイティブが話す英語の音声教材がたくさんあります。それを使えば十分効果的な授業を行えると思います。教育委員会として、英語教育に関してどのように先生方を指導しているのか伺います。

 

令和 3年  予算特別委員会

          予算特別委員会記録
1 開会、閉会について
  令和3年3月11日午前10時00分、第2委員会室において開会し、同日午後4時58分閉会した。(休憩 午前11時09分~午前11時20分、午前11時59分~午後1時20分、午後2時29分~午後2時43分、午後4時08分~午後4時20分)
2 出席委員氏名
   田中邦友        かんだすなお      坂井ひであき
   たかはしのりこ     中村あきひろ      井上ノエミ
   あさの清美       しもむら 緑      加藤 拓
   はねだ福代       じんの博義       あべきみこ
   としま 剛       木内 清        おおこし勝広
   田中 哲
3 出席理事者職氏名
   区長          副区長         教育長
   山本 亨        高野祐次        加藤裕之
   企画経営室長      総務部長        区民部長
   岸川紀子        岩佐一郎        石井秀和
   地域力支援部長     産業観光部長      福祉保健部長
   関口芳正        鹿島田和宏       後藤隆宏
   子ども・子育て支援部長 都市計画部長      都市整備部長
   酒井敏春        渡辺茂男        田中正明
   企画経営室参事     保健衛生担当部長    保健衛生担当次長
   郡司剛英        西塚 至        高橋宏幸
   保健衛生担当参事    危機管理担当部長    環境担当部長
               小久保 明       佐久間 之
   (選挙管理委員会事務局長兼務)
   立体化推進担当部長   会計管理者       教育委員会事務局次長
   宮本知明        中山 誠        青木 剛
   教育委員会事務局参事  選挙管理委員会事務局長 監査委員事務局長
   宮本知幸        岩瀬 均        前田恵子
4 特別出席者職氏名
   議長
   樋口敏郎
5 議事
(1)付託予算の審査
  ア 議案第76号 令和3年度墨田区一般会計予算
  イ 議案第77号 令和3年度墨田区国民健康保険特別会計予算
  ウ 議案第78号 令和3年度墨田区介護保険特別会計予算
  エ 議案第79号 令和3年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算
   以上4議案を一括して議題に供した後、総括質疑を行った。
   また、東日本大震災発災10年に当たり、哀悼の意を表するため、黙祷を行った。
   質疑終了後、墨田区議会立憲民主党、立憲民主党墨田区議団、公明党及び自民党からの申出により、委員間討議を行った。
(2)動議
   総括質疑終了後、議案第76号 令和3年度墨田区一般会計予算に対し、としま剛委員ほか1名から、編成替えを求める動議が提出され、本動議を議題に供し、提案者から説明を聴取し、質疑を行った。
   質疑終了後、本日の会議を終了することとし、15日(月)午後2時から委員会を開会し、意見開陳及び採決を行うこととした。
          ----------------------
             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(田中邦友) 
 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 初めに、本日は東日本大震災発災10年に当たり、哀悼の意を表するため、午後2時46分から庁舎において黙祷が実施されることとなっております。これに合わせ、本特別委員会において黙祷をささげることといたしますので、あらかじめご承知おき願います。
 それでは、議事に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 議案第76号、議案第77号、議案第78号及び議案第79号の各会計予算、以上4議案を一括して議題に供します。
 9日に引き続き、総括質疑を行います。
 それでは、質疑を承ります。
 初めに、公明党の質疑を行います。

◆委員(じんの博義) 
 私のほうからは2点、今回質問したいと思うんですけれども、款別質疑でできなかったことに関して伺いたいと思います。
 初めに、81ページの3、音声・映像による広報経費ということで、ユーチューブ等を利用した効果的・効率的な広報活動について質問をさせてもらいたいと思います。
 予算書を見ると、今回約700万円の減額になっております。その削減の内容と目的について初めに伺いたいと思います。

◎広報広聴担当課長(南部友孝) 
 ケーブルテレビで制作する番組のコーナー数を減らすことによって、1本当たりの単価を削減いたしました。併せまして、削減した一部を新たにユーチューブで配信する番組の制作経費へと回させていただきました。

◆委員(じんの博義) 
 番組のコーナーを削減したということですね。もう少し具体的に伺いたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◎広報広聴担当課長(南部友孝) 
 ケーブルテレビのほうでは、第1週と第3週の奇数週に制作するコーナー数を、これまでの2本から1本に減らせていただき、もともと6分半のものを2本作っていたんですけれども、その1本を8分から10分程度にさせていただき、それと合わせて二、三分のユーチューブ動画を放映させていただくという、そういうような製作にさせていただきます。

◆委員(じんの博義) 
 分かりました。それで700万円削減できたということなんですが、削減したのはいいけれども、今後視聴率がこのことによって下がっていったら意味があるのかと疑問符が付きます。その辺はどうお考えなんでしょうか。

◎広報広聴担当課長(南部友孝) 
 視聴率につきましては、ジェイコムの機器の関係上、なかなか計算できないんですけれども、2020年11月末のケーブルテレビ総接続世帯数は11万8,600世帯、これは墨田区の総世帯数の76.4%で、そのうちケーブルテレビ有料加入世帯数は2万6,700世帯となってございます。こちらの加入世帯数につきましては、コロナ禍によって在宅で過ごす方が多いことが影響して、若干増えているということです。
 また、ケーブルテレビのほうで放映した番組については、区の公式ユーチューブチャンネルで配信もしており、各動画の視聴回数は増えてきているところでございます。

◆委員(じんの博義) 
 分かりました。減ることはないということですね。
 ユーチューブだと視聴数がいつも確認できるというメリットもありますので、そういう取組もいいかなと思うんですけれども、高齢者の方々がそのことによって見られないといったことに関しては何かお考えがあるでしょうか。

◎広報広聴担当課長(南部友孝) 
 ユーチューブのほうで配信する番組の一部について、先ほどお話ししたとおり、ケーブルテレビでも同時に放映を予定しているものもございます。情報発信の質や量がこれまでと変わらないよう、今後も工夫していきたいというふうに考えております。
 具体的には、来年度につきましては、地域の出来事を二、三分の短い時間で紹介するニュース動画を定期的に配信させていただくほか、区長自らすみだの地域や人物等を紹介する番組でしたり、タレントの方と一緒にすみだの歴史を紹介する番組の配信を予定しております。
 また、高齢者の方にもユーチューブ番組をご覧いただけるように、区のお知らせなどを通じて墨田区公式チャンネルの登録方法を紹介していきます。

◆委員(じんの博義) 
 分かりました。ケーブルテレビ、ユーチューブ、それぞれ役目があるかと思います。その辺、効果的、効率的にしっかり検討しながら進めていっていただきたいと思いますが、もう一度最後に、ご答弁をお願いします。

◎広報広聴担当課長(南部友孝) 
 今後、ケーブルテレビを、高齢者の方だけではなくて若い世代の方など、幅広い世代の方に視聴していただけるように、ユーチューブなどを通じて若い世代の方にもこのケーブルテレビを知っていただくということで、きちんと事業を展開していきたいと考えてございます。

◆委員(じんの博義) 
 分かりました。よろしくお願いします。
 次に、200ページの4の(5)のア 墨田区商店街連合会等の販売促進等協同事業費で、キッチンカーを有効利用すべきという点から質問をさせていただきたいと思います。
 決算特別委員会で質問させていただいたんですが、他の事業協同組合のキッチンカーの利用については、隅田公園等も含めて検討を始めているという答弁でございました。その後、どのように検討されたのか伺いたいと思います。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 キッチンカーの利用につきましては、隅田公園でのいろいろな利用のルールが固まったということでございまして、そのルールに従った形で活用を検討させていただくということになっております。
 商店街連合会のほうで持っておりますキッチンカーにつきましても、他の候補地と同様、隅田公園におきましても今後積極的に活用していくというような考えでございます。

◆委員(じんの博義) 
 では、もうルールが決まったということですね。
 先日、3月6日だったかな、隅田公園で3台のキッチンカーなのか、細かいところまで見ていないんですけれども、確か来ていたと思うんですね。来たということは、逆に言えば多少でも収入の確保だとかにぎわいの創出だとか、そういったことがあるのかなと思うんです。その辺は具体的にどうお考えですか。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 今のところ、やはりイベントの自粛等があるという中で、ただ、そういうような出店の機会も出てきておりますので、また今後その辺りをもっと活用できるような機会も増えていくと思いますので、しっかりその辺りは商連さんとも相談をしながら活用していくということになるのかなと考えております。

◆委員(じんの博義) 
 収入の確保にはなるの。場所を貸しているわけですよね。確かそういうルールになっていましたよね。その辺をもう一回確認したいと思うんですけれども。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 事業者の方に商連さんがキッチンカーを貸す場合には、一定のマージンといいますか、お金を取ってお貸しをしているということで、収入の確保につながるような形で運用しているというようなことでございます。

◆委員(じんの博義) 
 3月6日の3台来ているというのは、これは瀬戸課長のところじゃないのかな。あそこで貸している場所、それは少しでも収入の確保になるんですよね。確か無償じゃないですよね。そういうふうに決まっていたと思うんですけれども、その辺は分かりますか。

◎土木管理課長(浮田康宏) 
 隅田公園におきましてキッチンカーを出店される場合は、隅田公園の公園占用料を頂いているところでございます。

◆委員(じんの博義) 
 それで、今区商連の話が出ましたので、2台目を東京東信用金庫から寄付されたというお話を伺っておりますけれども、その経緯と、使用するために修繕とか整備をされたと伺っているんですけれども、具体的に伺いたいと思いますがいかがでしょうか。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 されたというか、これからされると。ひがしんさんからこれからご寄贈いただく予定でございます。
 経緯でございますけれども、これにつきましてはひがしんの現会長さんがこの事業をお知りになりまして、この事業はいいと非常に感銘をお受けになられて、是非ひがしんとして車を寄贈したいというお申出をいただいたというのが経緯でございます。
 タイプといたしましては、今運行されているキッチンカーと同タイプの軽自動車というふうに伺っているところでございます。
 寄贈時期については、まだ具体的なところは不明でございますけれども、寄贈は自動車の本体のみということでございまして、車体のラッピング等に係る費用は、区のほうからの商連への補助金を基に商連さんが対応するということになっておりますが、約200万円程度を想定しているところでございます。

◆委員(じんの博義) 
 これからということですね。分かりました。
 これは2台目になりますので、2台目を運用するに当たって、1台目の具体的な稼働だとか、それから今後の課題だとか、それに対して一回検証して参考にすべきだと思うんですね。その辺、コロナ禍なので思うように使えなかったという事情があるかと思いますけれども、今掌握できているところで結構でございます。その稼働率だとか、課題だとか、それに対して今後どういうふうに対応しようと、そういうお考えがあれば伺いたいと思います。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 コロナ禍で稼働率という点では、全体の稼働日数に対して約30%程度になっておりますが、やはり今年に入って稼働率が、だんだん上がってきております。2月は、ご存じのように区でお弁当を販売したということもありまして、6割以上の稼働率になっているというところでございます。
 今後、区内、区外、それからいろいろなイベントにも出店していく機会は、今も実績があるんですけれども、今後も増えていくのかなと思っております。
 また、課題でございますが、実はこのキッチンカー事業は全国で墨田区が先駆けのような展開となっておりまして、先んじた事例がないものですから、手探りの部分がございます。
 現在のところで課題と考えているのは、やはり営業場所というか、出店場所の確保とその交渉に時間が掛かっているということ。それから、これは商連さんのほうからお聞きしているんですけれども、この事業はレンタカーのような事業ではないので、出店する場合に所有している商連さんのほうがその場所まで車を運んでいかなければいけないという課題があるということで、そういう部分を何とかしなければいけない。
 それからもう一つは今後の車両のメンテナンスをどういうふうにしていくのか、この辺りをしっかり計画を立ててやっていかなければいけないというようなことを現在のところは課題として持っているということで伺っております。

◆委員(じんの博義) 
 分かりました。いろいろと課題があるということで、これから検討していかなければいけないこともあるということなんですけれども、今お話しされたことが借りようとした人に分かるように、例えば産業観光部だとか区商連がそういう一覧表というのかな、Q&Aというのか、そういうのをぱっと出して、この場合はこうやってやるんですよというアドバイスを是非ともしていただきたいんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 分かりやすくというのは、もちろんご指摘のとおりかなと思いますので、この辺りにつきましては、よく商店街連合会さんと相談をさせていただきながら進めさせていただきたいというふうに考えております。

◆委員(じんの博義) 
 もう一つこれもお願いしたいんですけれども、1台目の稼働率は60%ということで、2台目がどれぐらいになるか、これからいろいろと検証しないといけないと思うんですけれども、2台目に関しては、1日貸すというんではなくて、長期的に1か月とか、もちろんいろいろと条件を付けなければいけないんだけれども、創業のために使うなら1か月間貸しますよとか。それから、先日、款別で出た十勝との販売協定というんですか、そういったものにも使えるように是非ともしておいていただきたいんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 使い方につきましては、もちろん商連さんと今いただいたようなことも含めてよく相談をさせていただきたいと思います。
 また、複数日継続した貸出しにつきましては、今までは1台でしたので、1台出てしまうともうそれでなくなるということでしたが、今後2台体制になるということで、期間はいろいろ検討していかなければいけないと思うんですけれども、比較的長期の継続した貸出しも可能になるのではないかというふうに考えております。

◆委員(たかはしのりこ) 
 私からは、89ページ、防災対策費、15番の応急対策救助物資整備費についてお伺いいたします。
 災害時の対策として、女性の生理用品を備蓄されていると思いますけれども、まず、この消費期限はどれぐらいなのか。また、逐次新しいものと入れ替えていらっしゃるかと思いますが、消費期限を迎えるものの取扱いはどのようにされているのか、お答えいただきたいと思います。

◎防災課長(山中淳一) 
 女性用の生理用品やパンティライナーにつきましては、使用期限についてはメーカーが推奨する3年で入替えを行っているところでございます。入れ替えた物資につきましては、現時点では廃棄処理をしているという状況でございます。

◆委員(たかはしのりこ) 
 廃棄されるということですけれども、この活用については何かご検討されたことはありますでしょうか。

◎防災課長(山中淳一) 
 何度か検討はさせていただいたんですが、先ほども申し上げましたように、メーカーが推奨する使用期限が切れているものでございますので、活用についてはなかなか難しいかなという判断をしていたところでございます。

◆委員(たかはしのりこ) 
 今活用についてはなかなか難しいというお答えでしたけれども、使用期限がありますので、その前に逐次新しいものと替えていただいているんではないかなと思っております。生理の貧困についてのアンケート結果が3月4日、NHKで報道されて、今話題となっております。参議院の予算委員会、また都議会でも取り上げられておりました。
 先日、公明党女性委員会でも生理をめぐる悩みについて若い世代の女性からお話を伺い、このアンケート調査を行った「#みんなの生理」の谷口歩実共同代表から講演をいただきました。海外で社会問題として注目をされている生理の貧困について、日本の実態を調べるためにオンラインでアンケート調査を行ったところ、5人に1人が金銭的な理由で生理用品を買うのに苦労したという結果が出ております。
 日本では、生理に対する理解が乏しく、学校や職場などでも改善を求める声が上がっております。さらには、コロナ禍における経済状況により、生理用品を購入できない、ネグレクトなどによって親から生理用品を買ってもらえないといった、そういう子どもたちがいると伺いました。初潮を迎える年齢も低年齢化していると言われております。子どもたちが親や友人、また周囲の人にも相談できないでいる、そういう影響も心配をされております。アンケート調査で、これだけ多くの方が悩んでいる結果となっておりますが、当事者にとっては声を上げづらい、なかなか表に出にくい問題だと思います。
 そこで、先ほど伺いました災害備蓄品の生理用品を入れ替える際に、廃棄をするのではなくて学校のトイレなどに置いて使えるようにするなどできないかと考えております。保管等において難しいという、そういうお話も聞いておりますけれども、そういったところ、保管管理について工夫をしていただいて、子どもたちが使えるような形で是非検討をしていただきたいと思います。
 声を上げることができない子どもたちにとって、安心できる環境をつくることが必要かなというふうに思っております。
 また、豊島区では、例えば男女平等推進センターですとか豊島区民社会福祉協議会、また庁舎などの区内施設で生理用品を配布するということも実施すると伺っております。また、NPO法人と連携をして、就学援助受給家庭ですとかひとり親家庭を対象として、食材やお菓子等を配布する際に御希望の方に一緒に配布をするということがホームページで出ておりました。
 そういった工夫をしていただいて、防災課また関係所管で連携をしていただいて、次の入替えから是非活用を検討していただきたいと思いますが、この点についてお伺いいたします。

◎危機管理担当部長(小久保明) 
 防災備蓄物資の入替えに当たりまして、そういった活用ができないかというお尋ねでございます。
 墨田区といたしましても、SDGsを基本計画にこれから取り入れようとしている中で、こういった備蓄物資のリユースにより廃棄量を削減していくというのは重要な取組だと思っておりますので、メーカー等の使用期限というものは推奨という形ではございますが、メーカー等のホームページを確認しましたところ、必ずしも期限が切れたから使えなくなるというものではないというような記載もあるようでございますので、その辺は少し柔軟に考えて、今一例として小・中学校というお話ありましたけれども、今後入替え時期に、少し幅広く、どのような活用の方法があるのか、庁内で連携して検討させていただきたいと思っております。

◆委員(たかはしのりこ) 
 是非、就学援助家庭に対しても、女の子がいらっしゃるご家庭に希望があれば配布するということで活用をしていただきたいと思いますが、ご答弁をお願いいたします。

◎教育委員会事務局次長(青木剛) 
 ただいまの件につきまして、防災部局からその所管事業について協力依頼があれば、丁寧に協議を行い、諸般の課題などを勘案しながら、教育委員会として可能な協力について精査していきたいと考えております。

◆委員(たかはしのりこ) 
 本当に声をなかなか上げにくいセンシティブな部分でもありますので、丁寧に、本当に隅々まで支援が届くように対応をお願いしたいと思います。
 続きまして、款別質疑でも質問させていただきました多胎児支援についてお伺いいたします。
 改めてですけれども、令和3年度の東京都予算概要が公表されております。多胎児世帯への支援も含まれているとうきょうママパパ応援事業ですけれども、令和2年度の27億円から令和3年度は30億円に拡充されております。また、令和2年度、52自治体から令和3年度は62自治体にと規模が拡充されております。62自治体といいますのは、東京都のほぼ全ての自治体に当たるかと思います。全てが多胎児支援ではありませんけれども、子育て世帯への支援の必要性から拡充となっていると考えております。
 多胎児支援については、移動経費補助、多胎ピアサポート事業、そして今回墨田区で導入される多胎児家庭サポーター事業の3事業があります。3歳未満の多胎児がいる世帯が対象であり、東京都が10分の10の補助、そして令和6年度までとなっているかと思いますが、この内容について正確な情報かどうか確認させていただきたいということと、また、墨田区において対象となっている多胎児家庭はどれぐらいいらっしゃるのか。ゼロ歳、1歳、2歳の多胎児家庭ということですけれども、お答えいただきたいと思います。

◎子育て支援総合センター館長(梅原和恵) 
 とうきょうママパパ応援事業の補助内容については、委員おっしゃるとおりです。
 そして、多胎児の生まれる割合については、分娩の1.1%というふうな言い方をされておりまして、ここ何年かの推移を見ますと、各年代20世帯前後というふうに把握しております。

◆委員(たかはしのりこ) 
 各年代20世帯といいますと、ゼロ歳、1歳、2歳ですとほぼ60世帯ということでよろしいでしょうか。
 東京都の福祉保健局に確認をさせていただきました。この補助事業ですけれども、令和3年度は8月が交付申請の時期であり、11月にも変更交付申請があると伺いました。また、令和6年度までの事業ですけれども、その後の継続についてもそのときに、まだ決まっておりませんけれども、検討されるというふうにお伺いをいたしました。
 少なくともあと4年間は東京都が10分の10の補助をするということですので、墨田区においても3事業全て実施をしていただきたいと思います。
 今回この事業、令和2年度から始まっている事業なんですけれども、なぜ1事業しか導入をされないのか。導入をしないのか、できないのか、理由を明確にお答えいただきたいと思います。

◎子育て支援部長(酒井敏春) 
 多胎児家庭への支援は、大変重要だと思っておりまして、そこの認識は委員と同じかと考えております。
 今般、多胎児家庭外出サポート事業ということで支援をさせていただくということで、まずそこをやらせていただきたいと、事業構築をさせていただきたいということで予算の中に組み入れさせていただいたところでございます。
 それから、ピアサポート事業、これは多胎児家庭の経験者の交流の場だとか相談支援といったものでありますけれども、これにつきましては、現時点においても、東京都の多胎児家庭の補助事業ではないんですけれども、両国子育てひろばのほうで国や都の補助を活用してふたごの会というのを不定期ですが実施をしているという状況でございます。今後、こういったピアサポート事業なども充実していかなければならないという認識はございます。
 それから、移動経費支援でございます。確かに移動の困難さについて、理解はさせていただいておりますが、この補助要件といたしまして、例えば保健師との面接でありますとか、母子保健事業利用の移動のための経費といったような要件がございまして、多胎児家庭の状況を把握したり、困りごとがあれば必要な支援につなげていくと、そういった目的もございますので、そういった目的をしっかりと実現していくために、例えば多胎児家庭外出サポート事業も含めて在宅家庭のサービスを整備していく中で、例えばこれまで「はぐ」のお話だとかいろいろ事業のお話があったかと思いますけれども、そういう中で整理をさせていただければというふうに思っております。拡充に向けて調整はしたいと思っておりますが、今しばらくこの辺りはお時間をいただければと考えております。

◆委員(たかはしのりこ) 
 今整理ということでお話がありました。重要という部長のお話に、同じ思いかなというふうにも思いましたけれども、交付申請は8月になります。8月までに整理をしていただくということはできないのでしょうか。

◎子育て支援部長(酒井敏春) 
 早くということが款別質疑の中でもあったかと思いますが、多胎児家庭の支援は、恐らく後々東京都の補助が減額やなくなったりしたとしても続けていくような事業なのかなというふうに思っております。双子がいなくなるということは恐らくないだろうというふうに思いますので、そういった意味でしっかり事業構築はさせていただければというふうに思っております。
 いろいろな事業を進めていく中で、他の部署や他区の事例なども調査させていただきながら、より充実した制度にはしていきたいと思っておりますが、8月までというふうに期限を切られますと、なかなか想定が難しいところがありますので、もう少し、令和3年度につきましてはこのサポート事業をしっかりと必要な世帯に届くようにやらせていただければというふうに考えております。

◆委員(おおこし勝広) 
 部長、そういう答弁もありますけれども、今東京都が予算を拡充して、東京都のほぼ全ての自治体が対象となる事業で、先日も坂井委員のほうから多胎児世帯のリアルな話を聞かせていただきましたけれども、今コロナ禍で大変な思いをされておられる、コロナで様々な支援が必要なときに、10分の10、東京都のほうでしっかり予算を付けてやる。区でも、ゼロ歳、1歳、2歳合わせて約60世帯ぐらいだろうと。大きな予算ではないでしょう。令和6年まで東京都がやる、その後の拡充についても検討するというふうに言っているんですよ。
 多胎児世帯の支援が必要ですと言っている中で、今の部長の説明は、同じ思いですと言いながらも、やらない理由に合理性がない。ないんですよ。なぜやらないのか。区で新たな予算は必要ないし、8月、その次さらに11月まで東京都は今年度受け付けると言っているんですよ。
 今回、マイナス5%シーリングの網も掛けられて、様々な部分で予算が縮小されています。だけれども、全てではなくて、こうした事業も東京都の予算を使ってできるわけですから。この間も話しましたけれども、必要な予算は都や国から取ってこいと言っているのに、用意しているのに使わないという理由は合理性がない、だから認められないんですよ。
 今、コロナのこの一番厳しいときの支援だって合理性があるではないですか。コロナが終わったとき、東京都の支援もなくなった場合にはもう一度改めて検討するとなったとしても、いつやるのかといったら今でしょうですよ。区長、これ政治判断どうですか。

◎区長(山本亨) 
 全くおっしゃるとおりというふうに私も今承りました。
 款別のときもモニターで坂井委員のお話も聞いたり、たかはし委員からのお話もいただいたりということの中で、こうしたいい制度を都が用意してくれているというところに私たちはしっかり対応して、制度構築をして動かなければいけないというふうに思います。
 今回は、まずはこの外出サポートというところの中でのご提案というふうになりましたが、8月、11月のこの期限についてもよく調べさせていただいて、今いただいたご意見、そして款別でもいただいたご意見を参考にして、私のほうから所管、それから政策部署に指示を出したいというふうに思っております。

◆委員(はねだ福代) 
 223ページ、10、鐘ヶ淵周辺地区防災都市づくり推進事業費関連でお伺いいたします。
 款別質疑のときに伺いましたが、鐘ヶ淵駅付近のマンション建築について東京都に伝えていただいたのかとの問いに対し、一報を入れたとの答弁が返ってきました。その後詳しくお聞きしてみると、内容等についてはあまり触れられていないというようなお話でした。
 議会でも取り上げているこうした問題です。都は、区で起きている、さらにはまちで起きている、そして鐘ヶ淵で起きていることを全部知っているかといえば全然知らないと思います。そして、こういうような状況を把握するというのは都としては大変難しいと思うんですね。だからこそ、区としては情報を早く正確に伝えていかなければならないと思います。
 いつも事業主体は都ですということをおっしゃっておりますけれども、だからこそ、情報共有が大変重要だと思います。どんな動きでも伝えていくという姿勢が大事だと思うんですが、いかがでしょうか。

◎防災まちづくり課長(椎名康明) 
 今、はねだ委員のほうから東京都との連絡、また内容の共有が非常に大事だという話をいだきました。
 東京都とは、昨年6月頃から定期的にお話をさせていただいております。この話も担当者同士ではさせていただいておりますけれども、今後とも東京都とは情報共有を図っていきたいと考えております。

◆委員(はねだ福代) 
 区長にもお聞きしたいんですけれども、たかはしのりこ委員が地域産業都市委員会で初めてこの問題を取り上げたときに、区長もそこで初めて実態をお知りになったと。そして、予算の質疑の中でも区長も見ていただけたという前提でお話をさせていただきますけれども、こうした区の姿勢、情報を東京都に伝えるという姿勢について、今、一報は入れていたという状況なんですけれども、こういう姿勢でよろしいと思われるでしょうか。

◎区長(山本亨) 
 やはり建築という観点の中で、それを所管する建築部署として、まず区としての判断、又は区としてできることという判断をまずしなければいけないということはあると思うんですね。
 私も聞いていて思うのは、地元の皆さんがみんなで思いを一緒にしようよと言っているときに、そのお気持ちに対して区は都と連携をしたり情報共有をして、いろいろな意見交換をしながら事業を前へ進めていくという姿勢は非常に大事だというふうに思っております。

◆委員(はねだ福代) 
 こういうことで区の必死さが伝わると思うんです。区の職員の方の中にこんなことはと思うような気持ちが心の中に少しでもあれば、その一念は必ず都にも通じていきます。
 そんなこと報告しなくていいという、そういうふうに言われるかもしれない。だけれども、議会でもこうやって委員会で話が上がっているわけです。ぱっと事業化、まだ予算も付けられていませんけれども、予算を付けようと思ったときに、そこに大きなマンションが林立するような状況になっていたとしたら、当初の計画とは全く違ってきてしまいます。
 報告でも悪いことほど早く伝えろということがございます。ですので、こういう状況はいち早く東京都に伝えていただきたい。どんな小さなことでも東京都に伝えていただきたいと思います。
 そして今後、情報を伝えたときに東京都はどのような対応だったかも含めてご報告をいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

◎防災まちづくり課長(椎名康明) 
 今はねだ委員から強く密に情報共有をしろというお話がありました。おっしゃるとおりでございます。この内容につきましては、東京都に報告はしているんですけれども、東京都の正式な見解としてまた確認をしたいと思っています。
 ただ、事実の一つとして、今事業候補区間を目指していますけれども、事業候補区間になっても建物が建ったという事例はほかの地区にもあるようなので、一日も早く事業候補区間になり、また立体化が着工するまで引き続き東京都と密に連絡を取りながら進めていきたいと考えております。

◎都市計画部長(渡辺茂男) 
 昨年の11月議会、12月の所管の委員会でも、たかはし委員のほうから鐘ヶ淵至近のマンションの件についてご質問があり、私のほうでも答弁させていただきました。
 そのときもお話をさせていただいたかと思うんですが、鉄道の立体化は、はねだ委員もおっしゃったように、まだ調査費がついていない段階で、東京都が事業主体になるための線形さえ確定はしていないという中で、そこに近いところに今回一定程度の高さがあるマンションが建つということで、私ども墨田区の理事者側としても非常に歯がゆい思いをしているのは事実でございます。
 掛かるか掛からないか分からない、しかもまだ都市計画決定の前段の調査費もついていない、事業候補区間にもなっていない段階ですので、私どもは先ほど課長が申し上げましたように、これから東京都との情報の共有化はもちろんのことですが、一日でも早く東京都に調査費を付けていただいて、事業候補区間に挙げていただくべく努力をしてまいりたいというふうに思っております。

◆委員(はねだ福代) 
 是非よろしくお願いいたします。そして、区の高架化に対する思いを、そうした姿勢を住民も見ています。区がここまで動いているというところを住民もよく見ておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、120号線拡幅工事における踏切の優先整備について区長にお伺いいたします。
 款別質疑のときの議論を聞いていただいたと思うんですが、一番危険な踏切の横断について、本来であれば区長のほうから住民の皆さんに、この踏切を、危険を除去するために広げましょう、そして住民と一緒になって東京都や東武鉄道にみんなで申し入れましょうというお言葉をいただいてもいいと思うんですね。
 本来であればそういうご提案をいただきたいぐらいなんですが、この踏切の危険性については、私はこれまで何度もこの議会、委員会、そして一般質問を通してお伝えをしてまいりました。道路が拡幅されても踏切がそのままでは横断の危険性は回避できません。高架になるまでまだまだ期間が掛かります。是非、区を治める区長として、地域住民とともに東京都、また鉄道事業者に早期の推進が図られるように要望することを強く求めたいと思いますが、区長いかがでしょうか。

◎区長(山本亨) 
 私も長年墨田区に住んでおりまして、そしてこういう政治の仕事もやっている中で、鐘ヶ淵駅前の踏切は、各時間帯にわたって私も場所に立っていたり、いろいろなことを見る中で、今はねだ委員がおっしゃるように、危険な踏切であるという認識は間違いなく持っております。
 このところ、やはりそういう声が上がってきて、また地域の皆様もそういう考え方というか、ムードというか、長年の悲願という意味では、非常にそのことも感じておりますし、また各委員の、そういうご指摘というのもまさに感じているところでございます。今区長としてというお言葉もございました。今後の、調査費の話だったり、都との連携だったり、こういうことも含めてしっかりこれは前へ進めていく案件だというところの中で、私自身も取り組むことと、地元の皆さんにも私の意思が通じるように努力をしていきたいというふうに思っております。

◆委員(はねだ福代) 
 是非要望はしていただけますでしょうか。東武鉄道に対して踏切の拡幅について区として要望していただきたいと思うんですが、もう一度ご答弁お願いします。

◎区長(山本亨) 
 知事との直接の対話の中でも、この話を取り入れてお話をしたことがございます。
 いずれにしても、今後も機会を捉えてこれが前に進むように、私のほうから働きかけていきたいと思っています。

◆委員(はねだ福代) 
 ありがとうございます。是非よろしくお願いいたします。
 続きまして、165ページ、10、私立保育所等整備助成事業費に関連しまして、保育園の関連でお伺いいたします。
 待機児童数について、今年もまだ見えてきておりませんけれども、感覚的にはゼロ歳は落ち着いてきた。だけれども、まだまだ厳しい状況で、昨年度と比較しても増えるかどうかというような状況だというのをお伺いしております。
 令和4年度の認可保育所の公募についてお伺いしたいんですが、公募期間が今回はあまりにも短いということが課題になっているかと思います。
 江東区については、一次募集というのが令和4年度は令和2年9月、二次募集が11月、そして三次募集は令和3年1月、四次募集が3年3月ということなんですが、墨田区は、一次募集というか、募集が3月に1回だけなんですね。こうしたスケジュールになった要因についてお伺いいたします。

◎子育て政策課長(高橋義之) 
 今回の公募については、今委員からお話がありましたように、現在実施しているところでございますが、そのような期間になった理由でございます。
 現在、子ども・子育て支援総合計画の中で、5か年で一定の保育定員を拡充していくと。その手法としましては、小規模保育施設等の整備を中心としながらやっていくということを基本と考えておりますが、今年度におきまして、既存の園の中で定員変更をして、定員を削減するような園が一部ございました。また、もともとの計画どおりに定員拡充が進んでいない園というのも出てきております。
 そのようなことから、できるだけ早く定員の確保をする必要があるということで、今回予算の要求、そしてその編成と並行しまして公募を計画したところでございます。
 そのため、ある程度の裏付けというか、根拠が出てきてからの公募ということになったわけですが、そういった中でも期間が短いことで事業者の負担が大変大きくなるということは私どもも承知してございましたので、予算の範囲内で補助するという条件を付けて2月からの公募の開始という形でスタートしたと、そのような経緯でございます。

◆委員(はねだ福代) 
 認可保育所の整備については、必要性があると認められたということは評価するものなんですが、以前からニーズ調査を行う中で、保育園の開設に合わせてこども食堂や発達障害等の医療機関など、子ども・子育てに関わる課題解決に向けて取り組んでいただいている事業者から墨田区にとのお話があったんですね。
 そのときに、残念なことに、今回のこの公募期間では、新築に限定するような公募期間になっているので、あまりにもタイトなスケジュールだということで、申込みを断念せざるを得ないということがございました。これは、福祉資源の大きな損失に当たると思います。
 子どもたちを取り巻く環境は、様々変化しております。先ほど課長がお話しになったように、保育所もいろいろな課題があって、保育士等の課題もあるんでしょうけれども、合理化とか、そして定員、今までは100人だったところを80人にするとか、そして集まらなくてその定員までのものをできないという事業者も出てくる。いろいろな形が考えられると思うんですが、こうした社会的課題について取り組んでくださっているところとかも含めて、これからこういうところもお手を挙げていただけるような場合もあるかと思います。今後、期間設定も含めて計画的に整備を進めていくべきだと思います。
 子ども・子育てに力を入れている山本区長にご意見をお伺いしたいと思います。

◎区長(山本亨) 
 公募期間、そしてそういう事情の中で断念というか、墨田区での申請になかなか条件が合わなかったということは、私としても非常にこれは残念な話だなというのがまず率直な感想です。
 それから、そのために待機児童を出さないという中での整備計画と、それから臨機応変というか、そういう子育て支援徹底整備の思いがどのように工夫をして今みたいなものに対応できるのかということの手法の部分というところも、今お話があったのかなというふうに思います。
 それから、予算特別委員会を、まさに今やっているわけですけれども、そこの部分と公募時期、期間、それから今江東区の事例もいただきましたので、その辺はもちろん研究をさせていただいて、議会軽視というか、そういうことがないようにしなければいけないというのが一番だというふうに思うんですが、私どももそういう工夫をしながら対応していくということが、必要なことなんだなと、今の議論の中で感じた次第です。
 その辺も含めて、究極の目的である待機児童対策というところに至るように、私は努力を続けたいというふうに思っております。

◆委員(おおこし勝広) 
 私のほうから、総括、最後の質疑をお願いしたいというふうに思います。
 区長、先ほどの多胎児の件なんですけれども、改めて、当初予算では一部入っているわけですけれども、この間我が会派としても初日にじんの幹事長のほうから確認させていただきましたけれども、今年度は弾力的な予算運営を、必要なコロナ対策に関しては様々な予算措置をということで、約400億円ぐらいコロナ対策で補正があったわけですよね。その弾力性は令和3年度もきちんと確保するというふうにおっしゃったわけですから、この3年度の当初予算に関して多胎児が一部入ったことは評価します。
 ただし、ほかにも多胎児制度、移動支援ですとか様々あるわけですから、これは6月補正も含めて、是非とも前向きに検討していただきたいなと思っているんです。その辺、もう一度答弁をいただきたいと思います。

◎区長(山本亨) 
 先ほど申し上げたとおり、これは指示をさせていただきますので、それができるようにいかにスケジュールを整えていくのかということが課題にはなるというふうに思います。
 それから、政策部署のほうも、制度構築とか、財政上の対応ということも出てくるので、それは指示をした中でどのようなことができるのかというのは判断をさせたいというふうに思っております。

◆委員(おおこし勝広) 
 財政上10分の10、東京都でございますから、区の大きな財政負担というのは発生しないというふうに認識しておりますので、是非とも合理性のある形で、もし出てこなかった場合は、私たちは6月定例議会で、なぜやらなかったのかという部分のことは求めることになると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 まず、ワクチン接種について私の方からお聞きしたいというふうに思っています。
 今、岩瀬参事ほかワクチン接種の調整担当の皆さんが本当に奮闘されておられることは、大変評価しております。国のほうのワクチンの供給に関して、日々刻々と変わる中奮闘され続けながらやる法定受託事務って大変だなというふうに改めて思いましたけれども、先日の話だと、高齢者の方、一般の方への接種は、医療従事者が終わった後となると5月頭ぐらいからになるんではないかというお話もありました。当初と比べて随分遅れてきているなというのがあると思うんですけれども、ワクチンに関しては、今報道などで1瓶で5回までしか打てなかったのが、今7回まで打てるような、針を短くしたりだとかして、そういった工夫が出てきているというふうに出ているわけなんですけれども、ワクチンが入っている瓶は、1回開けてしまうと、例えば7回分が入っていたとして、2回使ってあとの5回分は、また蓋をして冷凍庫に入れて、翌日、翌々日とかというような、そういうことができるのか。1回開けたら、その日のうちに使い切らないといけないのか。どちらなんでしょうか。

◎保健衛生担当参事(岩瀬均) 
 1回開けてしまうと、その日のうちに、しかも6時間以内に接種をしないと効