○委員長(田中邦友)
ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
早速議事に入ります。
付託議案の審査を行います。
議案第76号 令和3年度墨田区一般会計予算、議案第77号 令和3年度墨田区国民健康保険特別会計予算、議案第78号 令和3年度墨田区介護保険特別会計予算、議案第79号 令和3年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算、以上4議案並びに令和3年度墨田区一般会計予算の編成替えを求める動議を一括して議題に供します。
本日は、意見開陳及び採決を行います。
これより、議案第76号、議案第77号、議案第78号及び議案第79号の各会計予算4議案並びに令和3年度墨田区一般会計予算の編成替えを求める動議に対する意見を一括して開陳願います。
順次発言願います。
◆委員(井上ノエミ)
それでは、新しいすみだの意見開陳を行います。
まず、令和3年度墨田区一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の予算に賛成の立場から意見を申し上げます。
なお、日本共産党の一般会計予算の編成替えを求める動議には反対いたします。
新型コロナウイルス感染症の非常事態が続く中、未曾有の経済的な危機に直面している国民の生活は、大変厳しい状況にあります。今まさに区民の生活を守るための予算が必要です。区内の中小企業・飲食店の存続のための支援、多くの従業員・アルバイトの方々の雇用を守るための支援、高齢者や障害者、ひとり親家庭、障害児や貧困児童に対する支援のために、速やかな予算の執行をお願いします。
予算を執行するためには、墨田区の職員が効率よく区民のために働くことが必要です。来年度も、採用試験に合格した多くの新人職員が墨田区役所に就職します。新人職員が墨田区のことをよく理解して、墨田区民のために一生懸命働いてくれるように、職員研修を充実する必要があります。現場をよく理解する職員を育てていただきたい。
墨田区では、子育て支援が大変充実してきました。しかし、保育園にも幼稚園にも行っていない無園児の存在を忘れてはなりません。この子どもたちは、最も行政の助けが必要なハイリスクな子どもたちです。この実態をできる限り正確に把握して、適切な支援を実施していく必要があります。
4月には、区内の子どもたちが中学校に入学します。コロナの影響で多くの家庭が経済的に大変な状況になっていますが、標準服などを購入するためには5万円以上が掛かります。中学校入学のときのこのような家庭の負担を少しでも減らす方法を真剣に考える必要があります。
墨田区の子どもたちの学力は、大変向上しています。特に小学校では、この効果がはっきり出ています。しかし、中学校では、学力が十分でない生徒がまだ多くいます。より一層の対策が必要です。
また、中学校では、4月から新しい学習指導要領が導入されます。英語教育は大きく変わります。タブレットを使用して、効果的な授業を実施することが必要です。中学生の海外派遣は、参加する生徒の英語力を大きく向上させます。コロナの状況にもよりますが、是非オーストラリアへの派遣を実現していただきたいと思います。
区民で、住宅に困っている方は大変多いです。特に高齢者の方が困っています。区の高齢者住宅は数が少なく、また現在ある事業も、住宅に困る区民のニーズに合っていません。また、安心ネットワーク事業もありますが、家賃が高く、とてもセーフティネット住宅とは言えません。区民のニーズに合った新しい住宅制度をつくる必要があります。
墨田区には、観光資源がたくさんあります。ポストコロナの観光振興のために、一つ一つの観光資源を大事にする必要があります。両国橋児童遊園にある石碑、「表忠碑」について調査して、説明板を設置していただきたい。
墨田区の財政は大変厳しい状況です。今後、施設を新しくつくる場合には、維持管理費も含めて、厳しく検討する必要があります。児童遊園の芝生についても、今後どうするか、方針を決めることを要求します。
新型コロナのワクチン接種に関しては、ワクチンのコールドチェーンの管理も含めて、十分なシミュレーションと訓練が必要です。万全の準備をしていただきたいと思います。
なお、共産党の動議については、高齢者、障害者、ひとり親家庭に対する支援など、賛成する部分もあります。しかし、千葉大学の支援分の削減には同意できませんので、反対いたします。
以上、新しいすみだの意見開陳とさせていただきます。