議事
(1)付託予算の審査
ア 議案第73号 令和5年度墨田区一般会計予算
イ 議案第74号 令和5年度墨田区国民健康保険特別会計予算
ウ 議案第75号 令和5年度墨田区介護保険特別会計予算
エ 議案第76号 令和5年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算
以上4議案を一括して議題に供した後、2月20日開会の委員会において決定された追加要求資料については、既に配布している旨、了承願った。
その後、一般会計の歳入並びに歳出の款2・総務費、款10・諸支出金及び款11・予備費の質疑を一括して行った。
なお、委員会の午後の休憩再開後に、理事者から発言の申出があったため、これを聴取した。
質疑終了後、自民党からの申出により、委員間討議を行った。
その後、本日の会議を終了し、明22日(水)午前10時から委員会を開会し、区民生活費及び資源環境費並びに国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の質疑を行うこととした。
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会議の概要は、次のとおりである。
午前10時00分開会
○委員長(加藤拓)
ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
早速、議事に入ります。
付託議案の審査を行います。
議案第73号、議案第74号、議案第75号及び議案第76号の各会計予算、以上4議案を一括して議題に供します。
初めに、昨日開会の委員会において、自由民主党から要求のあった資料については、既に配布いたしました。
なお、これで全ての資料が提出されましたので、ご了承願います。
本日は、一般会計の歳入並びに歳出の款2・総務費、款10・諸支出金及び款11・予備費の質疑を一括して行います。
この際、理事者に申し上げます。
この後、各会派等から順次質疑を承りますが、理事者におかれましては、反問・反論についても適切に行っていただきますようお願いいたします。質問の意図が分からなかった場合とか、疑義のある場合は、遠慮せずに反問権を行使してください。
それでは、質疑を承ります。
◆委員(井上ノエミ)
今日からよろしくお願いいたします。
まず、予算書の80ページ、大学のあるまちづくり推進経費について伺います。
大学との連携では、ワクチン接種会場の誘導のデザインと区民に配布したフォルダのデザインを、千葉大学の先生がデザインして、国際的なデザインの賞を受賞しました。また、キャンパスコモンの設計デザインはUDCすみだとの連携で、あずま百樹園のトイレは学生のデザインを採用しています。
これまで墨田区では、デザイン分野にあまり力を入れてこなかったように思います。しかし、若い人々が集まるまちをつくるためには、デザインのよいまちをつくる必要があります。その意味で、私はUDCすみだの活動に期待しています。そこで伺いますが、来年度、UDCすみだと連携する事業については、どのようなものがあるのかご説明ください。
◎行政経営担当課長(岐部靖文)
千葉大学墨田サテライトキャンパスには、総合大学としての知見を生かして、分野横断的にデザインを実践、研究するデザイン・リサーチ・インスティテュート(drⅰ)が設置されまして、本区と様々な連携を図っているところです。
ご案内のワクチン接種につきましては、千葉大学と本区が共同で取り組んでデザインの知見を取り入れ、視覚伝達デザインに関する知見を生かしたサインシステムを導入しまして、2021年度のグッドデザイン・ベスト100に選出されるなど、大きな成果を上げたものと認識をしております。
またそのほかにも、健康意識の向上や公園マナーに関する地域課題等に対して、デザインの知見を活用して区民の行動変容を促す取組を進めてきております。
来年度、UDCすみだにおきましても、今年度に続きまして、東京都の補助事業として、デジタルを活用した地域課題の解決に向けた取組、スマート東京先進事例創出事業の中で、デザインの知見を活用しまして、より効果的な取組として検討を進めていくほか、UDCすみだの知名度向上を図るための取組にも、このデザインの知見を活用していく予定です。
引き続き、大学の知見を生かした取組を推進しまして、地域課題の解決や地域の活性化を図っていきたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ)
次に、大学との事業の一つに、区民の健康度評価研究の推進があります。墨田区では、健康寿命を延ばすための体操教室やウォーキングを積極的にやっています。また、介護保険のデイサービスでも、歩行器を使って歩行訓練をやっています。また、同じデイサービスでも、マージャンなどのゲーム中心のデイサービスがあります。座ってマージャンをやっていては、足腰が弱くならないのか、少し心配になります。したがって、これらのプログラムの効果をきちんと評価する必要があると思います。
今回行う健康度評価研究は、区民の健康のどのような点について評価研究するのか伺います。
また、区民のための効果的な健康プログラムを開発する研究をしていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。
◎保健計画課長(杉崎和洋)
委員お尋ねの事業につきましては、昨年度から継続して行っているものでございまして、まず健康寿命の延伸と健康格差の縮小を図るために、65歳以上の区民を対象としまして、健康と暮らしの調査を実施をさせていただいております。そこでは、日常生活圏域ごとに、要介護のリスクですとか肥満の割合、あるいは運動機能の低下割合などの分析を行いまして、例えばスポーツや教養サークルなどのグループ活動への参加割合が高い地域ほど、独り暮らしの方の割合が低いですとか、そうしたグループ活動の参加割合が低いと、要介護リスクが高まるといった相関分析を行ったところでございます。
その上で、今年度このような健康課題の傾向が8圏域ごとに確認できる健康度評価ツールというものを、千葉大学に委託をして開発をしておりまして、今後地区の傾向を把握して、関係者などが支援活動に活用していただくようにしていこうというふうに思っております。
◆委員(井上ノエミ)
次に、中小企業の支援のための大学との連携についてです。
ものづくりのまちの持続発展に向けた連携について、どのような事業をやるのかご説明ください。
私は、千葉大学で学ぶ留学生に、墨田区の中小企業でインターンシップをやってもらいたいと思います。留学生が、墨田区にある様々な技術を学んで、それを自分の国で紹介することによって、区内の企業にも新しいビジネスチャンスが生まれる可能性があります。国内だけを見ていては、なかなか新しいビジネスチャンスは生まれないと思います。墨田区のものづくりの技術を、留学生を通じて世界に紹介していくことができれば、すばらしいと考えます。ご見解を伺います。
◎産業観光部長(郡司剛英)
ものづくりのまちの持続発展に向けた連携でございますが、これは本区と千葉大学、あるいは区内のものづくり事業者等との公民学連携によって、伝統工芸産業の継続に向けた研究、空き工場の改修、それから廃材を活用したワークショップの実施と、AIを活用した技術承継に取り組むといったような様々な取組を行うものでございます。
このうち、今年度から実施している伝統工芸産業の継続に向けた研究では、学生の一部に留学生も含まれております。自国文化とも比較しながら、区内産業についての研究をしているというふうに聞いているところでございますので、今後は、留学生等の増加も見込まれることから、大学のネットワークを生かしながら、世界を視野に入れた情報発信力の強化にもつなげていければというふうに考えているところでございます。
◆委員(井上ノエミ)
次に、教育分野での連携について伺います。
今回、児童生徒のリテラシー育成に向けた連携の事業をやるようですが、どのような内容かご説明ください。
今、墨田区の学校における大きな問題は、不登校問題です。これは墨田区だけの問題ではなく、日本全国の学校の大変大きな問題です。また、最近では、英語教育が大きく変わっています。日本もグローバル化していますから、これは重要な課題です。
千葉大学には教育学部があり、教員の養成もやっています。また、ⅰUには安河内哲也先生という、英語教育界では大変有名な方が客員教授をやっています。千葉大学、ⅰUの助けを借りて、不登校や英語教育という大きな課題に取り組むことは、大変重要だと思いますがご見解を伺います。
◎教育委員会事務局次長(宮本知幸)
まず、児童生徒のリテラシー育成に向けた連携の内容でございますけれども、PISA型の調査結果分析から見えてきた我が国のリテラシーと、それから全国学力学習状況調査の結果から見えてきた墨田区の課題等を踏まえまして、千葉大学と連携して、令和3年度からリテラシーの育成のための授業開発及び研究を行っております。
具体的には、読解力、数学的なリテラシー、科学的リテラシーの向上に資する授業の改善と、それから演習問題の作成の連携を行っております。この取組によりまして、児童生徒の情報を解釈して、実行して、分析して、活用する等の能力の育成というのを図っているところでございます。
次に、不登校や英語教育についてでございますけれども、それぞれ、今日的な教育課題の一つとして捉えております。今後は、ご提案のあった内容を視野に入れまして、企画経営室とも連携していきたいというふうに考えてございます。
◆委員(井上ノエミ)
最後に、87ページの防災対策費について伺います。
今回のトルコ・シリアの大地震では、4万人以上の方が亡くなり、また生き残った方も、避難所もなく寒さに震えている状況で、本当にお気の毒だと思います。亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。
今回、テレビで現地の様子を見ると、大きなビルが崩壊して、多くの人が生き埋めになっています。日本で、首都圏直下型の大地震が起こった場合には、墨田区ではどうなるのか、大変心配です。
そこで伺いますが、墨田区では、大体何棟ぐらいのビルが崩壊すると予想しているのか、伺います。
そして、その際に、救援活動に当たる方の確保はどうなるのか、教えてください。外部から自衛隊や国際緊急隊も来るでしょうが、自助努力も必要ですから、区内のボランティアなどの動員が大事だと思います。また、そのための装備について、どのようなものを準備する必要があるのか。また、現在の準備の状況についても教えてください。
◎防災課長(山中淳一)
昨年、東京都が公表いたしました首都直下地震等による東京の被害想定では、東京都で最大の被害が発生する想定の都心南部地下直下の地震では、墨田区で9,070棟の建物が全壊する想定になっております。このうち、揺れ、液状化による建物倒壊が5,398棟、地震火災による被害が3,672棟です。この想定数は、木造、非木造を合わせた数値になります。
次に、救助活動に当たる人数ですが、災害がいつ起こるのか、夜間なのか、休日なのか、平日なのか、そのような違い、あるいはその規模がどのようなものになるか分からない状況の中で、何人確保が可能かとお答えすることはできませんが、発災時は、警察、消防、自衛隊、区職員、住民の方々、その他全体で協力して救助に当たることになると思っております。
なお、各避難所には、救出救助用具一式といたしまして、油圧ジャッキやエンジンカッター、バール等を備蓄しております。
○委員長(加藤拓)
以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。
○委員長(加藤拓)
以上で、一般会計の歳入並びに歳出の総務費、諸支出金及び予備費の質疑を終わります。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
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午後3時53分休憩
午後4時05分再開
○委員長(加藤拓)
委員会を再開いたします。
これより委員間討議を行います。
この委員間討議は、本日の質疑内容を対象とし、事実確認及び合意形成を目的に行うものであります。この後、各会派等に意向を確認し、希望があればその都度委員間討議を行います。
なお、委員間討議中の発言を対象として、新たに委員間討議を申し出ることはできません。
また、討議の内容及び対象者について明確にしていただきますようお願いいたします。
それでは、順次意向を確認いたします。
初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。
◆委員(井上ノエミ)
ありません。
○委員長(加藤拓)
以上で、一般会計の歳入並びに歳出の総務費、諸支出金及び予備費の質疑を終わります。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
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午後3時53分休憩
午後4時05分再開
○委員長(加藤拓)
委員会を再開いたします。
これより委員間討議を行います。
この委員間討議は、本日の質疑内容を対象とし、事実確認及び合意形成を目的に行うものであります。この後、各会派等に意向を確認し、希望があればその都度委員間討議を行います。
なお、委員間討議中の発言を対象として、新たに委員間討議を申し出ることはできません。
また、討議の内容及び対象者について明確にしていただきますようお願いいたします。
それでは、順次意向を確認いたします。
初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。
◆委員(井上ノエミ)
合意します。