◆委員(井上ノエミ君)
両国観光まちづくりグランドデザインについてですが、日本は観光立国を目指しています。つまり、観光は重要なビジネスです。両国にも多くの観光客が来れば地元の経済もよくなります。これはビジネスですから、観光ビジネスの経験のある人のアドバイスが必要です。検討委員のメンバーですが、大学の先生、行政関係者、地元の代表の方がメンバーです。誰も観光ビジネスの経験がありません。今後、観光のアドバイスをするメンバーを選ぶときには、ビジネスマンを入れてください。是非よろしくお願いします。
両国に多くの観光客が来れば、経済効果が大変大きいと思いますが、どの程度の経済効果があるのか調べていますか。お伺いします。
また、今回はパブリックコメントも実施しています。今後は、外国人からもアンケートをとって、外国人観光客を呼べるような両国地域をつくる必要があると思います。是非、外国人からも意見を集めていただきたいと思います。
ご答弁をお願いします。
◎都市計画部長(南雲昇君)
今回のグランドデザインの策定に当たりましては、検討委員会を設置しまして、メンバーには観光、経営の分野の専門の大学の先生を委員長としております。さらに、委員には墨田区観光協会の理事長に就任していただいております。観光協会には、旅行会社ですとかホテル、鉄道会社、大規模観光施設、こういったところの事業者の方も入っておりますので、その代表者として、今回検討いただいているということで、観光ビジネスの視点からも十分に検討はしてきたと認識しております。
ただ、今後、グランドデザインに基づいて、実施計画を検討してまいりますので、その際には、要所で観光ビジネスに精通した方からアドバイスを受けて進めていきたいと考えております。
◎産業観光部参事(中山誠君)
まず、両国の観光の経済効果でございます。
経済効果が把握できれば大変有意義と認識しておりますけれども、現状、経済効果についての調査は実施してございません。
また、今後、事業を進めるに当たりまして、外国人観光客の意見を集めるということについてでございます。
国の訪日外国人観光客誘致事業を活用いたしまして、4カ国語の墨田区観光案内パンフレットを作成いたしましたので、現在、両国観光案内所等の観光案内所を訪れる外国人観光客に対しましては、観光協会の職員がこのパンフレットなどをお配りしています。
そうした中で、フェイス・トゥ・フェイスの会話などもありますので、そうした取組などを通じて得られる外国人観光客の意見等については、今後事業を進めるに当たりまして反映させ、参考にしてまいりたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、自転車の利用については平成24年第3回定例会で一般質問しましたが、歩行者が安心して歩けるように自転車専用レーンを整備することが大事だと思います。今回の方針を見ると、放置自転車の対策やマナーの向上など、これまでと余り変わらない方針だと思います。自転車レーンをどうするかよく考えて、しっかりした方針を出してもらいたいと思いますが、ご答弁をお願いします。
◎都市整備部長(渡辺茂男君)
昨今の自転車と歩行者とのトラブルですとか事故が多くなっている現状を踏まえて、平成20年に道路交通法の改正が行われました。そのときに、自転車は基本的には車道を通行しなさい、歩道は限定的に認めますということだったと思います。したがいまして、委員ご指摘のとおり、自転車が車道を安全、快適に走行するためには、そういった対応の一つとしては自転車レーンの整備が必要かと私どもも考えているところでございます。ただ、道路幅員構成ですとかさまざまな制約もございますので、現在では区内での実績といえばわずかなものでございますけれども、国や都におきましても計画的に今後整備を進めていくと聞いております。区といたしましても、自転車走行空間ネットワークづくりという視点も含めまして、今回の方針にも入れさせていただいていますけれども、自転車ナビパークですとか、自転車走行レーンですとか、そういった整備を検討してまいりたいと思っております。
◆委員(井上ノエミ君)
私は、墨田区の歴史のある公園の整備はとても大事だと思います。6月11日の本会議でも一般質問しましたが、隅田公園はスカイツリーからも近いので多くの観光客も来ますから、優先的に整備してもらいたいと思います。ひょうたん池も大変汚いです。維持管理をしっかりしていただきたい。
ただ、今後多くの公園を整備すると、維持管理費がたくさん掛かると思います。この管理費は墨田区にとって大きな負担になります。区民に参加してもらい、維持管理費を軽減する方法を考える必要があります。公園の整備事業については、維持管理費をどうするか検討する必要がありますがどのように考えていますか。ご答弁をお願いします。
◎都市整備部長(渡辺茂男君)
隅田公園につきましては、私どもも非常に歴史的価値の高い公園と考えておりまして、今回、歴史文化公園の整備事業の対象公園に入れさせていただきました。
今回の整備事業では、公園全体をリニューアルするということではなくて、既存の文化資源、歴史資源を中心に修景整備を行うというような考え方ではございますけれども、いずれにしても、そういった形で魅力を高めていこうと考えています。
しかしながら、例えば、今後ますます隅田公園に多くの方が訪れるという状況の中で、公園管理者としても決して期待を裏切らないような維持管理に努めていかなければいけない。ご指摘のありましたひょうたん池をはじめ、公園全体の効率的な維持管理に努めていきたいと思っております。
また、維持管理費の軽減についてのご意見もございました。現在、墨田区内の公園は140か所近くございますけれども、おおむねその半分ぐらいは、地元の町会、あるいは団体の皆様にボランティアとして、公園愛護協定を結ばせていただいて、公園の清掃ですとか、あるいは公園の良好な環境維持にご協力いただいているところでございます。今後もこうした地元の方々との連携協力を密にしながら、公園管理者としても効率的な維持管理の方策を考えていきたいと思っています。