平成27年6月30日 産業都市委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 分譲マンション実態調査の報告について伺います。
 今回の報告書には、特に目新しいことはないように思います。この調査には、幾らお金が掛かったのでしょうか。

◎住宅課長(江波戸史恭君) 
 今回の調査で、特にポイントとなるべきところは、分譲マンションの適正な管理を推進していくために、分譲マンションに関する情報のデータベースを構築するとともに、管理の適正化に向けた条例の制定を検討する点と考えております。そして、条例の中で、区分所有者、管理業者等の責務を明確にし、マンション管理、防災、防犯、コミュニティ形成について、義務規定と努力規定を設けることを検討していくことでございます。
 また、今回の調査費につきましては、798万1,200円でございます。

◆委員(井上ノエミ君) 
 今回の調査は、主に建物のハードの問題が中心になっています。ソフトの問題、特にマンション住民が、どうすれば地域住民と一体化できるかという問題も大きいと思います。これは、ソーシャルキャピタルの問題です。マンションができて、新しい住民が増えて、地域にどのような問題が起こっているのか、どうすれば地域とのつながりがつくれるのかなどを調べることも大事だと思います。
 これまで、このような点について調査したことがあるのか、なければ、次回の調査では調べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎住宅課長(江波戸史恭君) 
 今回の調査対象には入っておりませんが、分譲マンションは地域コミュニティと密接に関連する住宅であることから、重要な問題と認識しているところでございます。また、マンション住民がどうすれば地域住民と一体化できるかといった問題は、重要であると考えておりますので、次回の調査時には、居住者と地域のコミュニティ形成に関しても調査項目に加えて、地域にどういった問題が起こっているのかを把握するとともに、どうすれば地域とのつながりをつくっていけるのか、その対応についても検討していきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 私は、マンションの問題は、賃貸マンション、特にワンルームマンションの問題が大きいと思っています。特に、両国地域はワンルームマンションが相当増えています。いずれは、過剰になると思って心配しています。定例会でも一般質問をしましたが、この問題については、どうするおつもりなのか伺います。

◎都市計画課長(和田聖子君) 
 賃貸マンションの関係ですので、都市計画課から答弁いたします。
 両国地域を両国一丁目から四丁目、横網一丁目と二丁目と仮定させていただきまして、また、ワンルームタイプを集合住宅条例で定義しております40平方メートル未満、ファミリータイプを40平方メートル以上といたしまして、過去3年間の集合住宅条例による申請状況を調べました。
 そうしたところ、平成24年は118戸ありまして、そのうちワンルームが77戸で65.2%でございます。また、平成25年度が161戸ありまして、そのうちワンルームが104戸で64.6%、また、平成26年度が115戸のうち、ワンルームは63戸で54.8%でございます。過去3年間の合計でございますけれども、ワンルームは244戸で61.9%、ワンルームマンションのみのマンションが、13棟建てられたうちの1棟でございます。
 集合住宅条例では、大規模なワンルームマンションを規制しておりまして、25戸以上ある場合については30%以上を、100戸以上の場合は50%をファミリータイプにすることとなっております。このように、墨田区としましては、今、大規模なワンルームマンションにつきましては規制をしております。ワンルームマンションが増えているという指摘ですが、このような形で、今後も誘導してまいりたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 墨田区交通バリフリー計画について伺います。
 この計画には、外国人対応として、外国語の標識を整備することが含まれていて、大変よいと思います。また、自転車レーンの整備もあって、大変よい計画だと思います。区役所通りと北斎通りには、自転車レーンが整備されて、歩行者も大変歩きやすくなります。また、歩行者と自転車の事故も減ると思います。
 墨田区内では、それ以外の地域での自転車レーンの整備計画は、どのようになっているのでしょうか。

◎道路公園課長(天海晴彦君) 
 今回、押上駅周辺と両国駅周辺を中心とした、「墨田区交通バリアフリー道路特定事業計画」を策定いたしまして、この中で、自転車レーンを整備させていただく路線として、区役所通り、北斎通りを挙げさせていただいております。
 今後の計画ということですが、既設の道路として、曳舟川通りや八広はなみずき通りでは、自転車レーンが整備されております。都道、国道においても、都市計画道路の整備と併せて、自転車レーンの整備がされていく予定になっておりますが、具体的に何年度に実施するというような話は、まだきておりませんので、今後、調整させていただきたいと存じます。

◆委員(井上ノエミ君) 
 事業計画の資料の43ページには、自転車レーンの写真があります。この写真を見ると、道路に白線を引いただけの自転車レーンです。25ページの自転車レーンの説明では、道路をブルーのペンキで塗って、自転車レーンをつくるようです。是非、このようにしていただきたいと思いますが、現在の墨田区の方針はどうなっているのでしょうか。

◎道路公園課長(天海晴彦君) 
 本書の43ページに記載されている写真ですが、以前、向島警察署が自転車ナビマークを設置した際の写真でございまして、その後、昨年の10月に自転車レーンとして道路交通法の適用を受けるようになりました。そういったことも含めまして、今後、私どもといたしましては、本書の25ページにあるような青色の塗装を、計画してまいりたいと考えております。