令和 7 年 2 月 25 日 予算特別委員会 新しいすみだ 井上ノエミ
1.観光危機管理計画について(大規模地震の場合)本日は、まず 90 ページの防災対策費に関連して伺います。
南海トラフ巨大地震は 2030 年代に起こる可能性があると専門家は指摘しています。
また、首都圏でも巨大地震はいつ起こるかわかりません。墨田区としてもこれまで様々な対策を実施してきていますが、国際観光都市の墨田区には現在多くの観光客が訪問しています。
また、最近は民泊の施設が区内全域に増えており、日常的に外国人観光客を見かける様になりました。大規模な地震が起こった場合に、外国人を含む観光客の安全を確保することは墨田区にとって大きな課題だと思います。
例えば、南海トラフ地震の場合には、都内では震度 5 程度
の地震が起こり、都内全域で交通機関が停止して帰宅困難者が発生すると東京都は予測しています。
区内には多くの観光客がいますが、日本語の通じない外国人を避難誘導することは決して楽ではありません。
そのため、観光庁は災害発生時に観光客の円滑な避難誘導を実現するために自治体に観光危機管理計画の策定を推進しています。
そこで本日は墨田区における観光危機管理計画、特に大規模な震災が発生した場合についての対策について伺います。
1.そこでまず伺いますが、地震はいつ起こるか分かりませんが、観光客の数が何人ぐらいいるのか想定しておかないと対策を立てるのも難しいです。
2024 年の 4 月から 9 月までの期間に東京スカイツリーの外国人来訪者数は86 万人でした。この数字をもとにするとだいだい 1 日約 5 千人程度の外国人観光客がスカイツリーに来ている。地震の起こる時間帯によっても区内にいる観光客数は変りますが、私は昼間の時間帯で日本人も含めて 3000 人程度、それ以外でも 1000 人以上の観光客はいると想定して対策を作成する必要があ
ると思います。
そこで伺いますが、防災担当としてどの程度の日本人と外国人観光客の数を想定していますか。
2.次に観光客、特に外国観光客に対する情報伝達方法について伺います。
海外には韓国の様に地震がほとんどない国があり、地震が起こった場合にパニックになる外国人もいると思います。インターネットが使用できない場合もあるでしょう。
観光客に情報を伝え安全に非難してもらうための情報伝達方法が、特に日本語の出来ない外国人にはたいへん重要になります。
スマホ用の外国語の翻訳アプリもありますので、以前に比べると外国語での対応も易しくなったと思います。どの様に考えているのか伺います。
3.次に避難誘導と安全確保対策について伺います。
観光客がスカイツリーなどの施設にいる場合には、その施設のスタッフが中心となって避難誘導をして観光客の安全確保を図ることができます。
その場合は各施設における防災対策が大事です。外国人対策も含めて墨田区として連携を図っていく必要がありますが、どの様に対応しているのかお伺いします。
また、観光客が路上にいる場合や民泊などの施設にいる場合は、各地域
の町会が対応する必要があると思います。外国人とは言葉の問題が生じます。
事前の準備が必要と考えますが、どの様に考えているか伺います。
4.避難所、帰宅困難者対策について伺います。
公共交通機関が止まると、地理や言葉の問題のある外国人観光客はホテルに帰れないと思います。その場合に避難所に行く必要があると思います。
区民以外に数千人規模の人数を収容する必要があると思いますが、対応は大丈夫でしょうか。
伺います。また、避難所の運営には区の職員などがいることになっていますが、外国人観光客の対応は言葉の問題もあるので、区内の外国
人や外国語の出来るボランティアなどを養成して対応してもらう必要があると思います。どの様に考えますか。
5.次に災害時に必要な備蓄品について伺います。これまで想定されていた人口に加えて、数千人避難する人が増える可能性があるわけです。墨田区としてこれにどの様に対処するつもりでしょうか。飲料水などは各家庭でも備蓄していると思いますが、民泊などの宿泊施設に備蓄してもらう必要があると思いますが、どの様に考えていますか伺います。
6.次に災害時における関係団体、地域住民との連携、それぞれ役割について伺います。観光危機管理対策に係る関係団体との連携をはかるために組織を作る必要があると考えるが現状はどうなっているのか伺います。また、町会の役割りも重要であり観光客に対するサポートの理解を求める必要がある。どの様に考えるか。
7.最後に観光危機管理計画、マニュアルの作成について伺います。観光庁は自治体にこの計画を作成する様に促しています。墨田区としても早急に作成する必要はあると思いますが、墨田区としてはどの様に考えているか伺います。