井上ノエミのニュース

新しいすみだの意見開陳を行います。


新しいすみだの意見開陳を行います。

まず、令和7年度墨田区一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の予算に賛成の立場から意見を申し上げます。

なお、日本共産党の一般会計予算の編成替えを求める動議には反対いたします。

新型コロナウイルス感染症の影響もようやく落ち着いてきましたが、今度はインフレにより物価が上がる毎日で多くの区民にとってはたいへん厳しい状況が続いています。区民の生活を守るため、高齢者や障害者、ひとり親家庭、障害児や貧困児童に対する支援のために、速やかな予算の執行をお願いします。
 
この様な経済状況が続く中で、子育て世帯に対する支援はたいへん重要です。今回の予算では、中学生の修学旅行と小学生の移動教室の無料化、幼稚園の昼食費補助と、子育て世代にはたいへん助かる予算が含まれており、たいへん評価できます。区立小、中学校における教育費、学校後援会費の保護者負担については、東京都の平均より多いですのでさらに減らしていただくことを要望します。

墨田区とっては、自然災害に対する対策は最優先の課題です。外国人を含む観光客が多い墨田区では、震災時に観光客の安全を確保するために観光危機管理計画を作成することは最重要課題です。しっかりと準備しておけば、多くの外国人を含む数千人の観光客を適切に誘導して避難させることが出来ます。関係する組織との協力体制をしっかりと作って、なるべく早くこの計画を作成することを要望します。

高齢者の対策としては、住宅に困っている高齢者の方のためのより効果的な対策が必要です。現在は、墨田区では低額な家賃で借りられる高齢者用住宅の数はたいへん少なく、すみだセーフティーネット住宅の数をもっと増やすことを要望します。区内にある民間のワンルームマンションの空室をより多くの高齢者の方が借りれる様により充実した制度を作ることを要望します。

介護保険制度では、区内に通所介護デイサービスは38事業者、地域密着型は37事業者あります。これらの事業者のサービスの質を担保することはたいへん重要です。区民が質の良いデイサービスを受けることが出来る様にしっかりと指導監督することを要望します。

また、高齢者の介護予防の事業はたいへん重要です。墨田区では健康寿命を延ばすためのさまざまな活動をやっています。総合体育館での高齢者用のプログラムを充実させるなど、健康寿命対策プログラムの充実を要望します。また、これらのプログラムがどの程度介護予防に役に立っているのかその効果を専門家と協力して科学的に検証することも重要です。

また、日本の既存住宅はほとんど断熱されていないためにたいへん寒く、毎年多くの高齢者が入浴時にヒートショックで亡くなっています。また光熱費もたいへんかかります。高齢者の生命を守るためにも、省エネの観点からも、住宅の断熱改修を促進することを要望します。
 
昨年11月にオープンした墨田保健子育て支援総合センターには、江東児童相談所の墨田サテライトオフィスが設置されました。墨田区における児童虐待件数は増加しています。このサテライトオフィスとしっかりと協力体制を作った虐待防止に効果的な対策をとることを要望します。
 
区内の学校におけるいじめの件数は増えています。人種、外見の違い、体格の違いなどでの差別発言がいじめの原因になる場合が多いです。学校現場ではしっかりと差別発言をしてはいけないことを教えることが重要です。また、教員の差別発言については断固とした処置をとる事を要望します。
 
墨田区では毎年20名の中学生をオーストラリアに派遣していますが、区内中学生の英検の合格者数を見るとまだまだ少なく、海外派遣が十分な効果を上げているのか疑問です。英検の団体受験制度を利用すると受験料も安くなりますので、より多くの中学生が受験して合格する様な対策をとることを要望します。

また、子どもたちの登下校時の交通安全を確保することは最重要課題です。ゾーン30プラスをより多くの学校周辺で実施していただきたいと思います。小学校、PTA、警察署と通学路の合同点検を毎年実施していますが、発見した危険箇所について、適切な対策をとることを要望します。

放課後の子どもの居場所を整備することは大変重要です。
最近、地域にある公立図書館を子どもの第三の居場所にする考えが広がっています。
区立図書館は、無料で、子どもが一人で安心して放課後を過ごせる場所です。
全国の公立図書館でも、子どもたちのための取り組みが始まっています。
墨田区としても、子どもたちが放課後に利用しやすい図書館をつくることを要望します。
 
障害者施設における障害者に対する虐待、特に男性障害者に対するパワハラや暴力、女性の障害者に対する性暴力・セクハラについては、墨田区では対策として通報ダイヤルと虐待防止センターを設置しています。そして通報件数が予想以上に多いと思います。事態を深刻にとらえて障害者虐待防止法にもとづいて対策をしっかりと実施することを要望します。特に女性に対するセクハラ・性暴力に対してはしっかりと対処することを要望します。